他社レジストラで取得管理している独自ドメインを大塚商会のアルファメールに設定する方法を紹介します。アルファメールでマルチドメインに対応するのは「プレミアプラン」のみなので、ここの説明もプレミアを対象としたものとなります。
アルファメールでは、マルチドメインに対してDNSサーバーが提供されません。他社のレンタルサーバーのように、DNSサーバー(のアドレス)の切り換えでは対応できず、DNSレコードの編集が必要となります。
レジストラ(ドメイン事業者)としてバリュードメインとムームードメインを例に説明しますが、どちらも操作画面が異なるだけで基本的な設定方法は同じです。スタードメインやお名前.comでも同じような設定となるので参考になるでしょう。
ここでは独自ドメイン「example.com」を例に説明します。サブドメイン(例:blog.example.com)も同じ方法で設定できます。
アルファメールではドメインを追加する前に、ドキュメントルート(ドメイン用の公開ディレクトリ)を作成しておく必要があります。
どのようなディレクトリ名でも構いませんが、一般的に重複の可能性が低い「ドメイン名」をそのままディレクトリ名とします。ここでは「example.com」というディレクトリを作成します。
アルファメールに独自ドメインを設定しましょう。
ドメインとディレクトリの紐付けを行います。
これで独自ドメイン(example.com)がサーバーに登録されました。
DNSレコードの編集時に必要となるので、アルファメールサーバーのIPアドレスを確認します。
a @ 203.0.113.123 | example.comをアルファメールサーバーのIPアドレスに紐付けます。
a * 203.0.113.123 | blog.example.comなどのサブドメイン全てをアルファメールサーバーのIPアドレスに紐付けます。サブドメインの運用予定がなければ不要です。
これでバリュードメインでの設定は完了です。しばらくすると「example.com」でアルファメールへアクセスできるようになります。
ムームードメインでDNSレコードを編集するには「ムームーDNS」と呼ばれる機能を利用します。
No.1 | 空欄 A 203.0.113.123 | example.comをアルファメールサーバーのIPアドレスに紐付けます。
No.2 | * A 203.0.113.123 | blog.example.comなどのサブドメイン全てをアルファメールサーバーのIPアドレスに紐付けます。サブドメインの運用予定がなければ不要です。
これでムームーDNSの有効化とDNSレコードの編集は完了です。
ムームーDNSを有効化しただけでは機能しません。ネームサーバをムームーDNSに切り換えましょう。
これでムームードメインでの設定は完了です。しばらくすると「example.com」でアルファメールへアクセスできるようになります。
アルファメールはマルチドメインのメール機能に非対応です。
ここではウェブサイトへのアクセスに限定した設定を紹介しましたが、DNSレコードの設定により、メールだけ他のレンタルサーバーを運用することも可能です。その場合は「MXレコード」と「mail.example.com」の設定を追加してください。
以下の記事が参考となります。
これらの設定を終えると独自ドメイン(例 example.com)でアルファメールにアクセスできるようになります。