GMOインターネット株式会社が運営する、世界展開を目的としたサービス Z.com の WordPress専用サービス を利用してみました。 Z.com はサービス名ですが、その名の通りドメイン名でもあります。ローマ字1文字のドメインは、6個 (gTLD) しか存在しないため貴重なものです。少し前の話ですが、GMOがZ.comを 8億円 で取得したことが話題となりました (2014年11月) 。高額なドメインはいくつもありますが、さすがに8億円は桁外れです。
話がそれましたが、Z.comのサービスはお試し期間がないため、使い勝手を確かめるには実際に契約するしかありません。お試し期間がないのは残念ですが、初期費用は不要となっており、1時間単位で利用できます。WordPress専用サービスであれば 1日で31.2円 (1.3円×24時間) しかかかりません。じっくりと1週間ほど利用してもたいした金額ではないでしょう。ただし、初回利用時は最低 500円 のチャージ (プリペイド) が必要です。
ここではWordPress専用サーバーの利用方法を紹介しますが、共用サーバーやCloudサーバーも同様の手続きで利用できます。
WordPress専用サーバーを利用するには、Z.comのアカウントが必要です。このアカウント一つで、WordPress専用サーバー以外のサービスも利用することができます。
それでは、アカウントを作成してみましょう。利用可能なメールアドレスがあればアカウントを作成できます。
登録時の確認画面はありません。メールアドレスが正しければ、すぐに Z.com ご登録ありがとうございます
というメールが届きます。メールには自動的に割り当てられたZ.comの アカウントID が記載されています。このアカウントIDをサービスで利用することはありませんが、サポートを受けるときに必要となるのでメモに控えておきましょう。
この段階でアカウントが作成されており、コントロールパネルにログイン可能となります。それでは、ユーザー情報の登録に進みましょう。
ログイン情報
、ソーシャルログイン設定
、表示設定
などがありますが、まだ操作する必要はありません。ここで重要となるのは、 電話番号 です。保存をクリックすると本人確認のために 電話認証 が行われます。認証方法は以下の2種類です。
スマートフォンやフィーチャーフォンであればSMSで良いでしょう。SMSを利用できない固定電話であれば、電話認証を利用します。
ここではSMSについて説明します。
これで、Z.comのアカウントを作成する作業は終了です。次は、WordPress専用サーバーを利用してみましょう。
Z.comのコントロールパネルにログインします。もし、アカウント作成から継続して作業を行うなら、ログイン済みなので、そのまま手続きが行えます。
上部メニューの WordPress をクリックします。すると、 「最低500円のチャージが必要です」 と表示されます。無料のお試し期間がないので、まず支払い方法について設定する必要があります。
Z.comでは クレジットカード と チャージ方式 の2種類の支払い方法が選択できます。クレジットカードはカード情報を登録して、そのカードにより自動的に支払いが行われます。チャージ方式は、いわゆるプリペイド(前払い式)タイプとなっており、Z.comに予め入金しておくことで、各種サービスに利用できます。
チャージ方式には、以下の支払い方法を選択できます。
すぐに利用するなら、即座に入金確認のできるクレジットカードまたはPayPalを選択すると良いでしょう。
契約に必要な額をチャージしたので、サーバーの設定を行ってみましょう。
以下の説明を参考に、サーバーの仕様を選択します。
設定を行ったら 追加 をクリックします。確認画面はなく、すぐにWordPressがインストールされたサーバーが準備され稼働します。設定を間違えないように気をつけましょう。
examplewp
としていますが、(登録済みでない) 任意の文字列を設定可能です。wp-server-作成日時
と入力されるので、必要に応じて変更します。登録後に変更可能です。wp-site-作成日時
と入力されるので、必要に応じて変更します。登録後に変更可能です。
それでは、 WordPressの ネームタグ をクリックして、WordPress管理画面を確認してみましょう。
Z.comのWordPress管理画面です。WordPress専用なので、一般的なレンタルサーバー (共用サーバー) ほどの機能はありません。良く言えばシンプルで誰にでも使いやすい、悪く言えばカスタマイズの余地がない、ということになります。
ここで可能な操作は、ステージング環境の操作、訪問者数の確認、エラーログの確認、バックアップ管理、SFTPアカウント管理となっています。
この画面からWordPressのダッシュボードやphpMyAdminへ移動することができます。
Z.com独自の機能が追加されているため、通常のWordPressと異なる部分があります。キャッシュ機能とステージング機能が追加されます。これ以降は、通常のWordPressの操作と何も変わりません。