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Z.comのWordPress専用サーバーは WP Cloud や お名前.comのWordPessサーバー の後継サービスです。仕様はほとんど変更されていませんが、よりシンプルになった印象です。Z.comのWordPress専用サーバーについて知りたいことがあれば、これら旧サービスについて調べると良いでしょう。
もちろん単純にサービス名が変更されただけではなく、改善されたポイントがあります。特に大きな変更はSSL証明書が格安で利用可能となったことでしょう。以前はSNI SSL非対応であったため非常に高額でしたが、Z.comではわずか 100円/月 でサイトのSSL化に対応します。
WordPress専用サーバー と謳っているだけあり、WordPress以外の動作は保証されません。工夫することで、他のアプリケーションも動作させることは可能ですが、そこまでするなら汎用的なレンタルサーバーを利用する方が良いでしょう。あくまでもWordPressを簡単に、より快適に利用したいユーザー向けのサービスです。WordPressのインストール作業も不要なので、あまり知識はないけどWordPressを使ってみたいという初心者にお勧めできるサービスです。また、独自のキャッシュ機能により、汎用的なレンタルサーバーより高速に動作するため、現在のレンタルサーバーのレスポンス性能に不満のあるユーザーにも最適でしょう。
時間単位の料金で利用できるため、企業のキャンペーン時など必要なときだけサーバーを立ち上げるという運用にも適してます。もちろん継続利用であっても、一般的なレンタルサーバーと何も変わりません。
汎用的なレンタルサーバーとの主な違いは以下の通りです。
また、WordPressのマルチサイト機能には対応していません。
基本料金 900円/月 のプランが一つのみです。一ヶ月未満の利用であれば、 1.3円/時間 の従量制課金となります。
仕様 | |
---|---|
月額料金 | 900円/月 (一ヶ月未満であれば、時間単位の従量制課金) |
時間単位 | 1.3円/時間 |
初期費用 | 無料 |
WordPress | 初期状態で1つインストールされています (無料で無制限に追加できます) |
ディスク容量 | 標準 10GB 。オプションで容量を増やせます。10GBを100円/月で追加でき、上限は100GBです。 |
データ転送量 | 無制限 |
訪問者数 | 30,000訪問 (人)/月 まで無料。以降、1,000人超過毎に 100円/月 が加算されます。 |
オートスケール | 突発的なアクセス増加でも、サービス側がリソースを自動調整し、快適なサイトアクセスを可能としています。 |
独自ドメイン設定 | お名前.comなど、他社で管理する独自ドメインを利用可能です。 |
バックアップ | 1日1回の自動バックアップ機能と手動バックアップ機能が標準装備されています。リストアやダウンロードが可能です。自動バックアップは 過去14日間 のデータが保持されます。 |
サイトコピー | 別ドメインのWordPressサイトを簡単にコピーできます。 |
キャッシュ設定 | Nginxのキャッシュシステムを利用しています。キャッシュクリアや機能のON/OFFにも対応しているので、柔軟な運用が可能です。 |
SFTP | SFTPのみ に対応しています。本番、ステージング、それぞれの環境で個別に複数のアカウントを発行することができます。 |
エラーログ | 本番とステージング、両環境のエラーログの表示に対応しています。NginxとPHPのエラーが 過去5日分 保存されます。 |
ステージング環境 | 本番環境と同じステージング環境を利用できるので、サイト公開前に動作確認を行えます。本番、ステージングの双方向からサイトコピーに対応しています。 |
自動アップデート | WordPressのメジャーアップデート、マイナーアップデートの両方に対応しています。 |
独自SSL | オプション(100円/月)。クイック認証SSL (SNI) を採用しています。他社のSSL証明書は利用できません。 |
固定IPアドレス | オプション(350円/月 or 0.5円/時間) |
標準のストレージ容量が10GBと今時のレンタルサーバーとしては驚くほど少ないです。理由の一つとしては、HDDより容量単価の高い高速な SSD を利用しているためです。公式サイトには掲載されていませんが、旧サービスでは Fusion-io Drive が採用されていたため、Z.comでも同様でしょう。Fusion-io Driveは、カットスルーアーキテクチャと呼ばれる技術でSSDを超える転送速度を実現しており、書き込み速度の速さも特徴です。一般ユーザーが利用することはなく、多くはデータセンターで利用されてます。
少し分かりにくい2つの料金体系を知っておくことが重要です。ひとつは時間単位の従量制課金 (1.3円/時間)、もう一つは訪問者数による従量制課金です。
まずは利用時間に応じた課金です。月額900円となっていますが、あくまでもまるまる1ヶ月利用した場合です。もし、2週間程度しか利用しなかった場合、利用時間に応じた請求額となり約440円 (1.3円×24時間×14日) となります。計算上29日で900円を超えますが、それ以降は課金対象となりません。
訪問者数による課金には注意が必要です。一般的なレンタルサーバーだと転送量制限があり、転送量をオーバーすると何かしらの制約を受けますが、追加料金は発生しません。対してZ.comは(良くも悪くも)転送量無制限ですが、 訪問者数による従量制課金 となっています。
アクセス数(訪問者数)が標準の規定値を超えると追加料金が発生します。基本料金 (月額900円) であれば訪問者が 30,000人/月まで無料 です。
このような料金体系となっているため、標準の訪問者数(30,000人)を大幅に超えてしまうと、その月の支払いも大幅に増加します。公式サイトではオプションとありますが、3,0000人以降はアクセスを不能にするといった設定はありません。
WordPressのインストールは無制限 (=マルチドメイン無制限) となっていますが、訪問者数を考慮せずに複数のサイトを運営すると請求額に驚くかもしれません。コントロールパネルで訪問者数を把握できるので、想定外のアクセスがあった場合にサイト停止などの対処は可能です。
例えば、基本料金内に抑えようと10個のサイトを運営した場合、1サイトあたりの訪問者の上限は3,000人/月となります。一日あたりに換算すると1サイトあたりわずか100人/日となります。
基本料金の30,000人を超過すると、それ以降1,000人を超過する毎に、 100円/月 が加算されます。つまり、訪問者が75,000人/月であれば、45,000人超過となり、その超過分4,500円が基本料金に加算されます。
このような説明を聞くと割高感があります。しかし、一般的なレンタルサーバーであれば突発的なアクセス増加でサイトがダウンすることは良くある話です。オートスケール/バースト機能、さらに転送量無制限で訪問者数による制限もないため、イレギュラーなアクセス数でも安定したサイト運営が可能となります。
3万人=90万PV
となっています。少し甘い換算のような気もしますが、Webサイトを5つ運営したとすると、基本料金に収まる1サイトあたり上限は6,000PV/日 (180,000PV/月) となります。Z.comはリージョン (サーバーの所在地) を選択することができ、 東京、アメリカ、シンガポール から選ぶことができます。ただし、リージョンにより利用料金が変化するため確認が必要です。現在は、日本リージョンが最も安いようです (2016年2月)。
国内のユーザー (訪問者) を対象としたサイトを運営するのであれば、海外リージョンを選択する意味はないでしょう。利用料金や遅延を含むネットワーク速度など、あまりメリットがありません。
Z.com WordPress専用サーバーのデータセンターを探してみよう
WordPressサーバーの機能は、Z.comのコトンロールパネルに組み込まれています。共用サーバーと異なり機能がシンプルなので、利用方法で困ることはないでしょう。レスポンスは良くも悪くもないのですが、操作毎に少し待つ感じはあります。
SSL証明書をわずか 100円/月 で利用できます。 クイック認証SSL に限りますが、 年間1,200円 とお手軽な料金設定となっており、手続きも非常に簡単です。
Z.comでは他の証明書も取り扱っていますが、個人で利用するには高額ですね。
種類 | クイック認証SSL | 企業認証SSL | EV SSL |
---|---|---|---|
認証レベル | 低 | 中 | 高 |
契約期間 | 1年〜3年 | 1年〜3年 | 1年〜2年 |
ワイルドカード | ○ | ○ | × |
1年契約 | 34,800円 | 59,800円 | 128,000円 |
2年契約 | 66,000円 | 114,000円 | 244,000円 |
3年契約 | 96.400円 | 167,000円 | - |
公式サイトのSSL紹介ページではクイック認証SSLの料金がこのようになっていますが、これは証明書を単体で購入する場合の料金です。共用サーバー、WordPressサーバーと併せて契約する場合、 サイトシール非対応、SNI SSLなど少し仕様が異なります。
他社で取得したSSL証明書は利用できません。
Z.comのWordPressサーバーは次世代Webサーバーと呼ばれる Nginx (エンジンエックス) を採用しており、キャッシュ機能はNginxの特徴的な機能の1つです。NginxはApacheと同じWebサーバーアプリケーションであり、Apacheより高負荷に強く、レンタルサーバーでも採用例が増えてきています。
Apacheであれば、ユーザーからリクエストを受けると、その都度PHPでWebページを生成してレスポンスを返します。もちろん必要に応じてデータベースへのアクセスも発生します。
キャッシュ機能を利用した場合、1回目のアクセスは同様の処理が発生します。処理結果(Webページ)をキャッシュし、2回目以降のアクセスにはそのキャッシュデータをレスポンスとして返します。PHP処理やデータベースへのアクセスが不要となるので、レスポンスが高速になります。
ブログの記事など、一度生成されると(ほぼ)更新されることのないページには劇的な効果があります。ただし、仕組みを考えれば分かりますが、アクセスの度に更新が必要であったり、コンテンツが頻繁に変化するページにはあまり効果がありません。効果がないどころか、ページが更新されずに悪影響となることもあります。
全てのページがキャッシュに適しているわけではありません。不具合が生じるページはキャッシュ対象外とするなどの調整が必要ですが、Z.comにはON/OFFの設定しかありません。
キャッシュ機能のデメリットは、PHPやCSS等を修正しても、キャッシュが優先されるため、キャッシュが更新されるまで過去のデータが表示され続けることです。キャッシュ機能は便利ですが、キャッシュの存在を忘れていると、変更が反映されないときの原因特定に無駄な時間を必要とします。
もし動作確認が必要な時は、その間だけキャッシュ機能を無効にするとよいでしょう。キャッシュデータの削除は、コントロールパネルでは行えません。WordPressのダッシュボードに機能が追加されています。
Z.comの特徴的な機能の1つに ステージング環境 機能があります。
公開環境(本番環境)と同じ環境(PHPのバージョンなど)に、公開前のテスト用サイト(ステージング環境)を構築できるサービスです。ステージング環境でテストを行い問題がなければワンクリックで、本番環境に反映させることが可能です。
不具合の許されない信頼性が必要となるサイトには必須の機能と言えます。単純にWordPressを利用するだけなら、不要な機能かもしれませんが、WordPressのテーマを開発するユーザーには魅力的な機能でしょう。
詳細は下記をご覧下さい。
Z.com WordPress専用サーバーのステージング環境を使ってみよう
契約時に独自ドメインが必須なレンタルサーバーもありますが、Z.comでは webstarterz.com
のサブドメインを無料で利用できます。例えば、examplewp.webstarterz.com
というドメインでWordPressサイトを公開できます。ただし、Z.comのドメインは契約中 (正確にはサーバー稼働時) のみ利用できます。長期にサイト運営をするなら独自ドメインの利用をお勧めします。
一般的なレンタルサーバーのようにマルチドメインの設定はありません。インストールしたWordPress1つにつき1つの独自ドメイン (サブドメインも可) を設定できます。WordPressのインストール数に制限はないため、複数のドメインでのサイト運営は容易です。ただし、訪問者数による従量制課金なので、サイト数には注意する必要があります。
Z.comはドメインも取り扱っているので、サーバーと一緒に契約することもできます。GMOはレジストラでもあるため、他のレンタルサーバーのようにドメインが高額になることはありません。GMOが運営する お名前.com とあまり変わらない料金となっています。
もちろん他社で管理しているドメインも利用可能です。その際は、下記のDNSサーバーを利用します。
DNSサーバー | |
---|---|
ネームサーバー1 | ns-a1.cloud.z.com |
ネームサーバー2 | ns-a2.cloud.z.com |
ネームサーバー3 | ns-a3.cloud.z.com |
日本語メインにも対応しています。 Punycode で登録すると利用可能となります。
DNSレコードの設定機能はありません。
MySQLではなく MariaDB が採用されています。互換性があるため、WordPressを利用するだけなら気にする必要はありません。
データベースはWordPressと一緒に自動生成されるため、ユーザーが操作することはありません。WordPress1つにつきデータベース1つが割り当てられます。ユーザーによる削除や追加はできません。外部からの接続はできないため、標準装備の phpMyAdmin でデータベースを操作します。もし、デスクトップアプリケーションで利用したい場合は、NavicatのようなHTTPトンネルに対応したMySQLクライアントを利用しましょう。
独自のデータ管理を行うなら、wp-config.php
にあるデータベース情報が利用できます。特に制限はないため、PHP等から自由に操作可能です。
バージョン | |
---|---|
MariaDB | 10.0.21 |
phpMyAdmin | 4.4.14.1 |
SQLite | 3.6.20 |
ディレクトリ構造はこのようになっています。あまり気にする必要はありませんが、SFTPで確認できるディレクトリと実際のパスは異なります。
マスターSFTPアカウントを利用すると、ステージング環境を含め、全てのWordPressのファイルを操作できます。ただし、ファイルの編集 (追加等) が可能となるのは wp-content
以下のみです。それより上位のディレクトリやファイルは読み込み専用となっており、編集はできません。そのため、WordPress本体のソース改変などはできません。
Nginxを利用しているため、 .htaccess等のApache特有の機能は動作しません 。さらに、Nginxの設定ファイルを編集できないため、mod_rewrite等と同等の機能も利用できません。ただし、WordPressの add_rewrite_tag
、add_permastruct
等の機能は動作します。
FTPやFTPSではなく、 SFTP (SSH File Transfer Protocol) のみ対応しています。ほとんどのFTPクライアントではSFTPに対応しているので、気にすることはありません。セキュアな通信なので安心して利用できます。一般的なレンタルサーバーにあるファイルブラウザ (ファイルマネージャ) がないので、ファイルを操作するにはFTPクライアントが必須です。
3種類のアカウントがあります。
PHPは FPM/FastCGI で動作しています。PHPに関する編集項目はなく、バージョンの変更やオプションの設定はできません。php.iniや.user.iniも認識しないようなので、標準設定 (初期設定)のまま運用することになります。
Language | version |
---|---|
PHP | 5.6.11 |
Python | 2.6.6 |
Perl | 5.10.1 |
Ruby | - |
エラーログのみ対応しており、アクセスログやアクセス解析機能はありません。アクセス解析については、Google Analyticsを利用するユーザーが多いので、なくても困ることはないでしょう。本番環境だけでなく、ステージング環境のエラーログも保存されます。
公式サイトには「NginxとPHPのエラーログが 過去5日分 保存されます。」との記述がありますが、コントロールパネルを確認するとPHPのみとなっています。エラーログはファイルとしてダウンロードすることはできず、コントロールパネルで閲覧だけ可能です。
OSは高負荷に強い CloudLinux 6 (2.6.32-604.16.2.lve1.3.54.el6.x86_64) となっています。
sendmail | nkf | gzip gunzip |
zip unzip |
ImageMagick convert |
uuencode uudecode |
gcc |
○ | × | ○ | ○ | × | × | ○ |
gs | lynx | elvis | traceroute | tracepath | ping | netpbm |
○ | × | × | × | × | × | × |
curl | wget | sh | bash | GD(PHP) | Imagick(PHP) | Curl(PHP) |
○ | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ |
バックアップ機能が充実しています。
本番環境だけでなく、ステージング環境のバックアップも可能です。ステージング環境から本番環境へコピーする前に本番環境のバックアップを実行しておくと、トラブルが生じてもバックアップデータから リストア することができます。
バックアップデータは非公開領域にあるため、そのままではダウンロードできません。バックアップデータをダインロードするためには、 ZIPファイル作成 を実行します。データベースのダンプ(SQLファイル)とWordPressの全データ(インストールディレクトリ)がZIPファイルにアーカイブされ、ディレクトリ /archive/system
に保存されるのでSFTPで取得できます。ただし、全てのデータがアーカイブされるため、大規模なサイトであればストレージ容量が気になるところです。
本番環境については 自動バックアップ機能 が標準で動作しており, 毎日1回のバックアップが自動的に行われます。バックアップデータは 14日分保存 され、それ以前のデータは自動的に削除されます。任意のタイミングでバックアップを実行することもできます。
最近よくありますが、ブログやサイトが大きなニュースサイトなどに取り上げられ、突発的なアクセス増加によりサイトがダウンすることがあります。このような場合にも、Z.comではWebサイトがダウンしないようにリソースを自動的に割り当てる(増強する)仕組みがあります。抽象的な説明になりますが、アクセス数が増えたらサーバーを増やし、アクセス数が減ったらサーバーを減らすイメージです。
普通のレンタルサーバーであれば、アクセスが急増すると503エラー(サービス利用不可の状態)が発生します。収益を目的としたサイトなら機会損失となってしまいます。Z.comであれば、高負荷時にも安定したWebサイトの稼働が可能です。
WordPressは、重要な問題に対応した メジャーアップデート と 軽微な修正の マイナーアップデート が行われており、Webサイトのセキュリティを確保するために、最新版のWordPressを使うことが重要です。Z.comでは、定期的なアップデートのチェックが自動化されており、本番環境のWordPressを常に最新バージョンに維持する仕組みがあります。
マイナーアップデートはWordPressの標準機能ですが、メジャーアップデートは通常自動的に行われません。Z.comであれば、WordPressのメンテナンスに気を遣う必要がなく、安心してサイト運営に集中できます。
ステージング環境については、任意のタイミングでアップデート可能です。ステージング環境のアップデートは本番環境のダッシュボードから実行できます。
サイトコピー機能があり、複数のWordPressをインストールしている場合に利用できます。ワンクリックで、WordPressを複製することができます。同じテンプレートを採用するサイトを複数立ち上げる場合にも役立つでしょう。
サービス間もないため、FAQやマニュアルは不十分です。これからの改善に期待したいところですが、機能がシンプル (少ない) なので、レンタルサーバーの利用経験があれば困ることはありません。
通話料は必要ですが、手数料不要の電話サポートを利用できます。受付時間は平日10:00~18:00となっています。通話料を考慮すると、緊急でなければメール (問い合わせフォーム) の利用が中心となるでしょう。
実際にメールでの問い合わせをしていますが、早ければ当日中、遅くとも2日以内には回答があります。平日以外にも回答があったので、土日祝も対応しているのかもしれません。少し改善を求めるなら、問い合わせ後の受付メールがあると安心感があります。
Z.comでは クレジットカード と チャージ方式 の2種類の支払い方法が選択できます。クレジットカードはカード情報を登録して、そのカードにより自動的な支払いが行われます。チャージ方式は、いわゆるプリペイド(前払い式)タイプとなっており、Z.comに予め入金しておくことで、各種サービスに利用できます。
チャージ方式には、以下の支払い方法を選択できます。
支払い方法 | |
---|---|
クレジットカード | MasterCard / VISA / JCB / DISCOVER |
銀行決済 (ペイジー) | インターネットバンキング / ATM |
コンビニ | ローソン / ファミリーマート / サークルKサンクス / ミニストップ / デイリーヤマザキ / スリーエフ / セイコーマート |
その他 | PayPal / Alipay |
すぐに利用するなら、即座に入金確認のできるクレジットカードまたはPayPalを選択すると良いでしょう。
他のレンタルサーバーと大きく異なる部分は解約方法でしょうか。時間単位でサーバーを利用できるため、サーバーを削除すればそれ以降は課金されません。再び必要になればサーバーを契約 (追加) するだけです。
Z.comのアカウントを完全に削除する場合は、サポートに問い合わせる必要があります。
公式サイトを確認しても不明ですが、サポートに問い合わせたところ一般的にアダルトサイトと呼ばれるWebサイトの運営は 不可 となっています。
海外を含め複数のリージョンがありますが、どのリージョンであっても同じとのことなので、アダルトサイトの運営予定があれば、他のレンタルサーバーを検討しましょう。
Z.com WordPress専用サーバーの特徴を一言で表すと 「誰でも簡単に快適にWordPressによるWebサイトを運営できる」 ということです。インストール作業もワンクリックで、データベースの存在を意識することもありません。他にも以下の特徴があります。
WordPressに興味はあるけど「メンテナンスはやりたくない」「WordPressは難しそう」という初心者にお勧めです。好みのテーマ (デザイン) さえ見つけてしまえば、見栄えの良いサイトがあっという間にできあがります。また、メンテナンスなどの余計な手間が不要なため、コンテンツ作りに集中することができます。初心者でなくとも、すでに他レンタルサーバーでWordPressを利用しており、レスポンスに不満がある場合にもお勧めです。
しかし、シンプルであるが故にデメリットもあります。編集可能ディレクトリが wp-content
以下のみという少し厳しいアクセス権設定や、キャッシュ機能の詳細な設定ができない等、ユーザーが自由にできる範囲が狭い印象です。
基本料金で収まる訪問者数が30,000人/月という制限はありますが、PV換算で90万PV/月のサイト運営は簡単ではありません。たとえ10個のサイトを運営しても、1サイトあたり9万PV/月です。初心者であれば、最初から追加料金が発生することはないでしょう。このように考えると訪問者数による従量制課金であっても、初期費用不要の900円/月は非常にコストパフォーマンスの高いサービスと言えます。
訪問者数はコントロールパネルで確認できるので、30,000人を超えるようになってから、他のレンタルサーバーも含めて比較検討すると良いでしょう。
更新履歴 | |
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2016年08月24日 | サポート受付時間が変更されました。 |