FC2レンタルサーバーLiteのサーバーのレスポンス性能と安定性を評価する

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FC2レンタルサーバーLiteのレンタルサーバーの性能評価を掲載します。

測定方法

測定方法については、下記のページを参考にしてください。

レンタルサーバー性能の測定方法

測定期間

2015年3月23日から 14日間

測定ポイント

サーバー(データセンター)の所在地については、下記のページを参考にしてください。

家庭用回線とデータセンターからの測定となります。家庭用回線は測定中であってもサーバー以外のPCでYouTubeを見たりファイルをダウンロードしたりと普通の使い方をしており、実環境と似た結果が得られると思います。

  • 家庭用回線の測定環境
    • eo光(K-Opticom/関西電力)100Mタイプ
    • ルーターと測定用サーバーは有線接続

測定結果

10秒以上の結果は、ばらつきを大きくするのでグラフ化のデータから省いています。10秒以上のデータについては、測定結果の表を確認してください。

  • 測定回数: 実行総数
  • 測定失敗: ダウンロードが失敗した割合
  • 3秒以上: ダウンロードに要した時間が3秒を超えた割合
  • 10秒以上: ダウンロードに要した時間が10秒を超えた割合
  • 平均時間: ダウンロードに要した時間の平均値
  • ばらつき: 母標準偏差(グラフ上の値は標本標準偏差)

eo光(家庭用回線)からの測定結果

  動的サイト 静的サイト
測定回数 8,158 8,158
測定失敗 0.80%(65) 0.25%(20)
3秒以上 99.2%(8093) 99.8%(8138)
10秒以上 0.64%(52) 0.33%(27)
平均時間(秒) 6.70 6.13
ばらつき(秒) 0.74 0.72

エラーの内訳

  • 動的サイト
    • データベース接続エラー: 1
    • ネットワーク接続エラー: 64
  • 静的サイト
    • タイムアウト: 2
    • ネットワーク接続エラー: 18

FC2レンタルサーバーLiteの評価

快適なWebサイトの条件として3秒以内のレスポンスが1つの基準となります。

調査では、3秒を過ぎると57%のユーザーがしびれを切らし、訪問を諦めることがわかった。どんなに美しいサイトを作ったところで、3秒以内に表示されなければユーザーの目に触れるチャンスすらないということになる。

3秒が許容範囲 - Webサイトのパフォーマンスが重要な理由 | マイナビニュース

海外のサーバーを利用しているだけあって、明らかにレスポンスが良くありません。大部分のレスポンスが3秒を超えており、小規模であっても快適なWebサイトを提供するのは難しいでしょう。レスポンス速度の割には、ばらつきは小さく収まっています。ただ、ばらつきが小さくても、元々が遅いので意味がありませんね。このレスポンス速度だと、夜間や日中の差や動的サイトと静的サイトの差は気にしても仕方がありません。

年間契約なら月額250円と安いのですが、この値段であれば他にも選択肢があります。個人的には何か理由がない限りおすすめできません。同価格帯であればミニバード(minibird)やバリューサーバー(VALUE-SERVER)をオススメします。

他のレンタルサーバーとの比較

公式サイト   WordPress Static
環境 平均値 秒中央値 秒標準偏差 秒エラー %平均値 秒中央値 秒標準偏差 秒エラー %

0.210.210.0100.210.210.010

PHP5/CGI

0.240.220.0500.430.540.20

PHP7/CGI

0.240.210.0700.240.210.060

0.250.230.060.020.260.230.080.42

Xキャッシュ

0.290.250.0900.280.250.070

0.370.350.0800.360.350.050

0.380.370.0500.570.660.190

PHP7/FastCGI

0.40.40.1200.230.220.030

WordPressサーバー

0.420.350.200.40.350.150

0.430.470.2100.430.220.310

PHP7/FastCGI

0.450.450.1500.290.260.090

PHP7

0.460.450.030.050.350.310.10.02

キャッシュ無効

0.470.520.1500.430.540.210

PHP5/FastCGI

0.470.470.1200.230.220.030

0.540.70.2500.360.330.090.02

PHP5/FastCGI

0.550.540.1700.330.290.110

0.620.620.030.10.410.340.140.17

PHP7

0.620.590.3200.380.310.20

PHP7/Module

0.620.590.1100.40.390.040

キャッシュ無効

0.620.610.1200.380.370.050

PHPサーバー

0.620.70.2600.340.290.10

PHP5

0.630.620.0300.320.310.030

PHP7

0.630.590.3300.370.310.180

0.640.610.100.480.450.090

PHP7/CGI

0.660.620.1200.390.380.050

0.6600.2200.6600.230

0.670.650.070.150.520.470.140.15

キャッシュ

0.680.680.0600.690.690.060

PHP7/CGI

0.70.680.0900.510.490.070

PHP5

0.710.690.3300.370.30.180

0.710.730.300.350.310.110

0.720.710.0500.240.240.010

0.750.630.3100.560.470.290

PHP5

0.750.70.3700.370.310.160

モジュール

0.80.750.160.150.370.360.060.1

0.830.790.3900.340.280.150

PHP7

0.840.80.2600.740.690.160

PHP7

0.840.840.1400.670.670.060

PHP7

0.850.840.0600.670.660.050

PHP7

0.880.840.160.750.610.570.10

0.910.860.1600.510.490.070

0.920.880.200.640.610.240

0.930.920.0500.650.650.040

PHP5

0.930.920.1600.670.670.060

0.950.950.1200.520.50.080

CGI

0.950.90.1600.390.370.070

PHP5/FastCGI

0.970.960.40.150.420.410.070.07

PHP5

10.980.3100.770.80.140

PHP5/CGI

1.040.80.7700.530.490.110

1.051.010.1200.810.740.190

PHP5

1.11.050.1600.60.560.10

1.141.140.0400.270.260.020

ライトプラン

1.441.221.300.510.370.670

1.961.920.630.021.631.560.590.02

2.091.71.070.931.241.170.420.6

2.2300.650.111.9100.60.07

PHP5/FastCGI

2.722.550.670.072.412.170.660.07

PHP5/FastCGI

2.92.780.510.352.522.370.430.15

PHP7/FastCGI

2.922.80.530.272.572.460.360.22

PHP7

3.181.572.340.350.710.710.180.22

PHP5

3.31.532.470.50.720.720.180.45

3.363.090.630.022.892.720.350

3.7800.50.073.7700.510.1

4.564.530.3104.244.220.340

5.75.720.830.025.135.140.810.02

8.056.723.081.687.826.43.231.41

00000.340.290.150

00006.136.270.450

参考値:XServerからの測定結果

  動的サイト 静的サイト
測定回数 8,160 8,160
測定失敗 0.61%(50) 2.14%(175)
3秒以上 99.4%(8110) 97.9%(7985)
10秒以上 0.02%(2) 0.43%(35)
平均時間(秒) 6.05 5.70
ばらつき(秒) 0.78 0.90

エラーの内訳

  • 動的サイト
    • ネットワーク接続エラー: 50
  • 静的サイト
    • タイムアウト: 1
    • ネットワーク接続エラー: 174

測定結果の妥当性

レンタルサーバー間の測定で何を見るかというと、 時間帯の負荷状況静的サイトと動的サイトの差 です。基幹網(バックボーン)の接続となるためレスポンスを家庭用回線と比較しても意味がありません。それでも、家庭用回線による 測定結果の妥当性の確認 には利用できます。例えば、エラーや大きな遅延が同じタイミングで発生していれば、レンタルサーバーの問題であることが分かります。

他のレンタルサーバーの評価ではエックスサーバーを測定元とした場合、家庭用回線とは比較にならないほどレスポンスが良い結果となっていました。今回のように海外サーバーだと測定元のスペックはあまり関係ありませんね。

測定期間の前半にレスポンスの良い期間がありますが、家庭用回線の結果にも似たような傾向があります。理由は不明です・・・が、他社と比較するとそれでも良くありません。

更新履歴  
2015年5月1日 リンクを修正

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