Hostingerは無料プランで有名な海外のホスティングサービスです。一口に海外と言っても、世界各国に拠点 (データセンター) を持つ、非常に大規模なサービスです。日本語にも対応しており、誰でも簡単に利用することができます。
当サイトではレンタルサーバーのレスポンス性能を調査しており、Hostingerについても同様のテストを行っていました。
ところが、しばらくすると以下の様なメールが届きました。
「理由:違法・迷惑行為」ということで、サーバーアカウントが一時停止となりました。
「アカウントを再度有効にするには、メンバーエリアへログイン後、新たなサポートチケットを開いてください。」とありますが、日本語の意味が分かりません。翻訳すると「サポートに問い合わせてください」と言う意味なのですが、初心者がこれを見て理解できるのでしょうか?「チケットを開く」という言葉はいらないような気もします。
問い合わせると、ペナルティが解除される「可能性」があるようです。
今回の場合、(悪意は全くありませんが) 一般的な用途ではないため、問い合わせを行っていません。しかし、アカウントがペナルティを受けたままだと問題があります。
実際にメンバーエリア (Hostingerのコントロールパネル) にアクセスすると、以下のメッセージが表示され、サーバーの管理画面にアクセスできません。
あなたのアカウントには多数のアクセスがあり、サーバーに多大な負荷を掛けています。弊社の共有レンタルサーバーは、毎日、数千回もアクセスがあるようなホームページの運営はサポートしていません。VPS、または専用サーバーへのアップグレードをご検討ください。
メールには 一時停止 とありましたが、あきらめて新しい無料プランを追加しようとすると、下記のメッセージが表示されました。
つまり、このペナルティが解除されない限り、このアカウントでは無料サービスを受けられないことになります。
この状態になると管理画面 (cPanel) にもアクセスできなくなり、完全に操作不能となります。さらにFTPでのアクセスも禁止されるため、データの回収も不可能となります。当然、データベースのデータもです。
転送量の上限は100GB/月となっているで、その制限に引っかかった訳ではなさそうです。やはり、
弊社の共有レンタルサーバーは、毎日、数千回もアクセスがあるようなホームページの運営はサポートしていません
に引っかかったのでしょう。さすがに数千回ものアクセスは行っていませんが、一時的ではなく「毎日」というのも問題なのでしょう。
こちらの使い方が一般的ではないため、このペナルティに対しては何も思いませんが、国内のサービスでは発生したことがないので、Hostingerのシビアな監視体制には驚かされました。
普通に使う分には問題ないでしょうが、悪意ある他のユーザーによって簡単にサイトを止めることができそうです。
しかし、問い合わせでペナルティが解除されなければ、有料プランへ移行するしかデータを回収する手段がありません。データを人質に脅されているようで、あまりいい気分はしません。無料より高いものはないということでしょう。
もしHostingerを利用するなら、バックアップをこまめにとっておきましょう。
確かにHositingerは無料サービスでありながら、多機能かつ広告が表示されない非常に優れたサービスに思えます。しかし、いつアカウントが停止されるか分からないサービスは不安です。
広告は表示されますが、国内の大手無料サービスを利用した方が賢いでしょう。レスポンス性能は 国内 >> Hostinger
と、かなりの差があります。
例えば、Xdomain、Webcrow、XREAなどがあります。