FC2レンタルサーバーに独自ドメイン対応のWordPressをインストールする方法

FC2レンタルサーバー（以下FC2）にWordPressをインストールする方法を紹介します。

FC2にはWordPressのインストール支援機能があるため、初心者ならその機能を利用するとよいでしょう。理解しにくいデータベース作成も自動化されます。ここでは手動でのインストール方法も紹介します。

初心者には難しい独自ドメインの設定についても、別の記事で分かりやすく解説しています。

独自ドメインの設定

例えば「example.com」など、独自ドメインでWordPressを運用するなら、あらかじめドメインの設定が必要です。下記を参考に独自ドメインの設定を行ってください。

• FC2レンタルサーバーに他社の独自ドメインを設定する方法

手動でのインストール方法

WordPressを手動でインストールするには「データベースの作成」と「インストールファイルの配備」が必要です。

MySQLデータベースの作成

WordPressをインストールするデータベースを用意します。

• コントロールパネル（Plesk）にログインします。
• 「データベース」をクリックします。
  • インストール対象のドメインにあるアイコン（リンク）でなくても問題ありません。

• データベースの管理画面が表示されます。
• 「新しいデータベースを追加」をクリックします。

• データベース名を入力します。
  • ここではexampleとなっていますが、契約時に設定したPleskのログインアカウントのユーザー名が接頭辞として付与されます。
• 「新しいデータベースユーザを作成」を選択します。
• データベースユーザー情報（ユーザ名とパスワード）を入力します。データベース接続に利用します。
  • データベースユーザー名は、Pleskアカウントのユーザー名（の一部）が接頭辞として付与されます。
• 「データベース名」「ユーザー名」「パスワード」はWordPressのインストール時に必要となるので、メモに残しておきましょう。
• 「OK」をクリックします。

これでWordPress用データベースの準備が完了しました。

インストールファイルの配備

• WordPressの公式サイトからインストールファイルをダウンロードします。
• 公式サイト WordPress.org

ここでは独自ドメイン「example.com」にWordPressをインストールします。

FC2ではドキュメントルートを自由に設定できるため、ユーザーによってディレクトリ構成が異なります。インストールディレクトリとドメイン（URL）の一般的な構成は以下の様になります。

ドキュメントルートではなく、WordPress専用ディレクトリ（/example.com/wp）にインストールします。Zipファイルを展開すると「wordpress」という名称のフォルダが生成されるため、「wp」に変更して、example.comのドキュメントルートにアップロードします。

インストールディレクトリは慎重に決定しましょう。後から変更することも可能ですが、サイトの作りによってはデータベースやコンテンツの大幅な修正を必要とします。インストールディレクトリについては こちらの記事 も参考にしてください。

WordPressはファイル数が多く、展開してからアップロードすると非常に時間がかかります。Zipファイルのままアップロードして、ファイルマネージャ（サーバー側）で展開するという方法もあります。

これでインストールファイルの配備が終わりました。

WordPressのインストール

ここからは一般的な手続きとなるため、FC2でも他のレンタルサーバーでも同じです。WebブラウザでWordPressのインストールディレクトリ（http://example.com/wp/）にアクセスします。

• この画面が表示されたら、「さあ、始めましょう！」をクリックします。

データベース情報を入力します。

• 「データベース名」「ユーザー名」「パスワード」は、データベース作成時にメモした内容を入力します。
• 「データベースのホスト名」は「localhost」のままです。
• 「テーブル接頭辞」は特別な理由がない場合、初期設定（wp_）のままで構いません。
  • 一つのデータベースに複数のWordPressをインストールする場合、接頭辞を既存のものと重複しないように変更します。
  • テーブル接頭辞については この記事 を参考にしてください。
• 「送信」をクリックします。

• この画面が表示されれば、データベースと正しく接続されたことになります。
• 「インストール実行」をクリックします。

サイト情報と管理者情報を設定します。下記を参考にしてください。

間違いがなければ「WordPressをインストール」をクリックします。

メモ

全ての項目をインストール後にダッシュボードで変更可能です。

• インストールが完了しました。
• 「ログイン」をクリックすると、ダッシュボードのログイン画面へ移動します。
• 設定したユーザー名とパスワードを入力してログインします。

この記事ではWordPressを「/wp」ディレクトリにインストールしています。そのためウェブサイトを開くには「http://example.com/wp/」へアクセスする必要があります。「http://example.com/」でトップページを開くためには、この記事を参考にWordPressの設定を変更してください。

インストール支援機能による導入方法

• コントロールパネル（Plesk）にログインします。
• メニューにある「アプリケーション」タブをクリックします。
• WordPressの「インストール」をクリックします。

• インストール先（URL＝ディレクトリ）を選択します。
  • URLとディレクトリとの関係は、手動インストールの「インストールファイルの配備」を参考にしてください。
• 「インストール」をクリックします。

たったこれだけでインストールが完了しました。

自動的に設定された内容は以下のようになります。

データベース以外はダッシュボード（WordPressの管理ツール）で変更できます。

ある程度、任意の設定でインストールしたい場合は「インストール（カスタム）」を利用します。

カスタム可能項目

管理者アカウント（ダッシュボードへのログインに使用） / 管理者メールアドレス / サイトのタイトル / 利用言語 / データベース設定（データベース、テーブル接頭辞、データベースユーザー）

インターフェース言語（表示される言語）が英語になっているので、日本語に変更しましょう。

• 「設定を変更」をクリックします。

• インターフェース言語をJapaneseに変更します。
• 「OK」をクリックします。