VALUESERVERのFTP性能を評価する

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全てのユーザーに対して重要な項目ではありませんが、FTPを多用するWebサイトを開発・運営するならFTPのレスポンスも気になるところです。

測定方法

下記に利用しているファイルのアップロードとダウンロードを測定します。

レンタルサーバー性能の測定方法

  • 19ファイル(テキストファイルと画像ファイル)
  • 合計ファイルサイズは約1.8MB

この測定ではファイルを1つずつ転送しています。レンタルサーバーが同時接続を許可していて、FTPクライアントが並列転送に対応していれば、より早く転送できることになります。

測定期間

2015年3月12日から 10日間

測定ポイント

サーバー(データセンター)の所在地については、下記のページを参考にしてください。

家庭用回線とデータセンターからの測定となります。家庭用回線は測定中であってもサーバー以外のPCでYouTubeを見たりファイルをダウンロードしたりと普通の使い方をしており、実環境と似た結果が得られると思います。

  • 家庭用回線の測定環境
    • eo光(K-Opticom/関西電力)100Mタイプ
    • ルーターと測定用サーバーは有線接続

eo光(家庭用回線)からの測定結果

  アップロード ダウンロード
測定回数 1,464 1,464
測定失敗 0.27%(4) 0.27%(4)
10秒以上 99.7%(1459) 2.66%(39)
20秒以上 1.37%(20) 0.07%(1)
平均時間(秒) 14.4 6.64
ばらつき(秒) 1.64 1.36
転送速度(kbps) 1008 2179

転送速度は単純な計算値です。実測値ではありません。

エラーの内訳は以下の通りです。

  • アップロード: 4回
    • タイムアウト: 4
  • ダウンロード: 4回
    • 接続失敗: 1
    • タイムアウト: 3

バリューサーバーの評価

HTTPの評価は普通でしたが、FTPのアップロードはあまり早くないようです。若干ですがエラーが発生しているのも気になるところです。ほとんどの結果が10秒を超えており計1.8Mbytes程度のファイルを転送するには遅く感じるでしょう。

単純な計算だと10Mbytesのファイルを81秒で、1Mbytesのファイルを8.1秒でアップロードできます。他のレンタルサーバーと比較すると遅いグループに含まれます。FTPの利用頻度が高いとストレスになるかもしれません。

姉妹サービスのコアサーバーと比較するなら、細かいスペックの違いはありますがバリューサーバーが良いと思います。

バリューサーバー/VALUE-SERVERのレンタルサーバーのレスポンス性能と安定性を評価する

他のレンタルサーバーとの比較

プロバイダー 環境など アップロード ダウンロード
公式サイト 平均値 秒中央値 秒標準偏差 秒エラー %平均値 秒中央値 秒標準偏差 秒エラー %

6.300.8708.0300.860

6.4200.8606.7500.80

6.500.5806.700.580

6.5601.305.1900.910

6.6901.30.056.4100.70.05

7.1901.090.056.6300.760.09

7.4601.5606.400.670

7.4901.1206.6400.60

7.9301.806.2200.690

8.2702.540.057.4401.650.05

9.500.640.146.700.530.07

エンタープライズ

10.801.8308.9101.310

11.502.1509.1201.10

11.5203.220.110.3101.610

12.101.6207.6100.690

14.401.640.276.6401.360.27

1605.110.112.204.570.19

16.202.22010.301.910

84.40082.980.6005.34

参考結果:エックスサーバーからの測定結果

  アップロード ダウンロード
測定回数 1,464 1,464
測定失敗 0.61%(9) 0.61%(9)
10秒以上 1.30%(19) 0.48%(7)
20秒以上 0.07%(1) 0.07%(1)
平均時間(秒) 4.83 4.32
ばらつき(秒) 1.34 1.15
転送速度(kbps) 2998 3351

転送速度は単純な計算値です。実測値ではありません。

エラーの内訳は以下の通りです。

  • アップロード: 9回
    • 接続失敗: 5
    • タイムアウト: 2
    • 転送失敗: 2
  • ダウンロード: 9回
    • 接続失敗: 9

測定結果の妥当性

レンタルサーバー間の測定で何を見るかというと、 時間帯による変化測定結果の妥当性の確認 です。基幹網(バックボーン)の接続となるため、家庭用回線の結果と比較しても意味がありません。例えば、エラーや大きな遅延が同じタイミングで発生していれば、レンタルサーバーに問題があることが分かります。

不思議なことにエラーの多くは17:40に起こっていました。他ユーザーの影響かもしれませんが、コアサーバーの測定でも同じ結果となっていました。同じデータセンターにあることを考慮すると、プロバイダがこの時間帯に定時タスクを実行しているのかもしれません。家庭用回線からの測定は実行時刻が異なるので、同様のエラーは発生していません。

エラーの件を除けば、他社のレンタルサーバーと同等のレスポンス性能です。コアサーバーと同じデータセンターであっても、バリューサーバーのサービス開始時期が遅い分ハードウェアのスペックが高いのかもしれません。

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