レンタルサーバーを選ぶときに、ファイル転送性能を気にする人はほとんどいません。 特にWordPress等のCMSでWebサイトを運営するなら、FTP等の利用頻度は低く、たまに利用するだけなら気にする必要もありません。
しかし、独自Webサイトの開発など、頻繁にファイルを更新する用途であれば、ファイル転送性能も重要な検討項目です。レンタルサーバーを選ぶときの絶対的な条件ではありませんが、あらかじめ確認しておけば後悔することもないでしょう。
アップロードとダウンロードに要する時間を測定します。
レンタルサーバーがこれ以上の同時接続を許可していて、FTPクライアントも並列転送に対応していれば、この結果より早く転送できることになります。より詳しい内容は下記を参考にしてください。
測定期間は 7日間 とし、6分ごとの測定で約1,600回となります。
一度きりの測定では全く意味がないため、一定期間の継続した測定を行っています。 継続測定により、ネットワークやサーバーの負荷が変動する日中、夜間、深夜の差を確認することもできます。 いつでも安定していれば、ネットワーク性能が優秀であることを推測できます。
国内にあること以外は非公表です。 独自に調査した範囲で推測するなら、東京(品川区)にあるデータセンターで運用されているようです。
バリューサーバーからコアサーバーへpingを実行すると、反応が1ms未満となります。 おそらく同社のサービスは全て同じデータセンターで運用されているのでしょう。 ロリポップ!なども同じデータセンターにあるようです。
経路図は測定元からデータセンターまでのネットワークを示しており、経由するIX(インターネットエクスチェンジ)等を含みます。
アップロード | ダウンロード | |
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有効測定数 | 1,676 | 1,588 |
除外数 (割合) 異常値 (標準偏差) [ミリ秒] |
4 (0.24%) 2657 (149) |
92 (5.48%) 1664 (192) |
エラー (割合) | 0 (0%) | 0 (0%) |
中央値 [ミリ秒] | 1630 | 1393 |
平均値 [ミリ秒] | 1553 | 1398 |
標準偏差 [ミリ秒] | 134 | 22 |
Curl(PHP)で実施していた以前の評価では、サーバーによって大きな差が発生していました。 残念ながら今回のPythonによる測定でも、何ともすっきりしない結果となりました。
今回のように測定期間途中で速度が低下して、そのまま戻らないことは他のサービスでも(稀に)生じたことがあり、原因はよくわかりません。 他サービス同様に、あまりにも不自然な一律的な低下なので、帯域制限を受けているような印象はあります。
同時期に他社レンタルサーバーでも測定しており、そちらでは問題が発生していないため、測定元の原因ではないでしょう。 そもそも同じ時期かつ同じサーバーに対して実施している、Webサイトの表示速度の測定では問題は生じていません。
少し気になる結果となりましたが、エラーが発生することもなく非常に安定しています。 速度的には速くも遅くもない平均的なものであり、頻繁に大量のファイルを転送するような用途でなければ、気になることもないでしょう。
アップロード | ダウンロード | |
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中央値 [ミリ秒] | 1630 | 1394 |
平均値 [ミリ秒] | 1555 | 1412 |
標準偏差 [ミリ秒] | 142 | 78 |