バリューサーバーのFTP性能を他のレンタルサーバーと比較しよう

この記事の内容は古いため現状と異なる可能性があります。新しい記事へ移動してください。

WordPress等のCMSをそのまま運用するならFTPの利用頻度は少ないかもしれません。ただし、オリジナルのWordPressテーマ、Webサイト、Webアプリケーションを開発するなら、レンタルサーバーのFTP性能を無視することはできません。

頻繁にファイルをアップロードしたり、サーバーにあるファイルを編集するなら、レスポンスの悪いレンタルサーバーを選ぶと非常にストレスとなり、作業効率も悪くなります。

この記事ではバリューサーバーのFTP性能についてまとめています。

FTP仕様

プラン まるっと エコ スタンダード ビジネス
FTP/FTPS
FTPアカウント 1 25 無制限 無制限

バリューサーバーのFTPは 「FTP/FTPS」 に対応しています。

アカウント毎にアクセス可能なディレクトリを制限することができるので、権限の異なる複数人でのサーバー管理にも適しています。

測定方法

  • Webページを構成する19ファイルのアップロードとダウンロード
    • テキストファイルや画像ファイル
  • 合計ファイルサイズは約1.8MB

最大3つのファイルを並列転送します。レンタルサーバーがそれ以上の同時接続を許可していて、FTPクライアントも並列転送に対応していれば、この測定結果より早く転送できることになります。

5分毎 にアップロードとダウンロードを実行します。

測定期間

測定期間は 7日間 です。

測定と言っても一度きりでは意味がないので、一定期間の継続した測定を行っています。一定期間測定することで、夜間と日中の差を確認することもできます。

測定経路

データセンターの所在地については、下記のページを参考にしてください。

バリューサーバーのデータセンターを探してみよう

家庭用回線からの測定となります。家庭用回線は測定中であってもサーバー以外のPCで普通にインターネットを利用しています。サーバーは測定専用として測定以外の処理は行っていません。

家庭用回線の測定環境
eo光(K-Opticom/関西電力)100Mタイプ
ルーターと測定用サーバーは有線接続

測定結果

  アップロード ダウンロード
測定回数 2,016 2,016
測定失敗 0%(0) 0%(0)
5秒以上 0.99%(20) 0.40%(8)
10秒以上 0.05%(1) 0%(0)
平均時間(秒) 2.70 2.16
ばらつき(秒) 0.69 0.47
転送速度(kbps) 5,350 6,707

転送速度は単純な計算値です。

他のレンタルサーバーとの比較

プロバイダー 環境など アップロード ダウンロード
公式サイト 平均値 秒中央値 秒標準偏差 秒エラー %平均値 秒中央値 秒標準偏差 秒エラー %

0.750.740.050.10.480.440.10.05

0.750.750.050.20.490.440.130.1

0.840.740.2400.730.640.180

0.860.850.060.10.590.510.190.1

0.90.70.4200.690.580.30

0.950.880.240.20.710.620.260.1

0.950.830.320.20.720.660.270.1

WordPress

0.990.880.320.250.710.590.280.35

1.040.780.4900.720.620.30

1.050.860.440.250.720.610.320.05

1.10.840.480.20.860.720.380.2

1.111.10.083.170.730.70.111.87

1.211.10.330.350.750.690.250.3

PHP&MySQL

1.331.270.260.11.131.010.250.1

SFTP

1.391.350.1401.061.030.110

1.441.210.6701.191.110.290

1.51.490.0701.331.20.540

1.531.530.090.90.890.870.091

1.561.550.100.970.960.070

1.581.580.060.050.980.870.210

SFTP

1.611.60.0701.721.690.120

1.611.560.1901.131.210.250

1.611.60.101.080.970.210

1.621.550.190.051.211.20.10.05

1.671.660.150.250.980.970.070.25

1.731.730.1101.061.050.090

1.771.80.2401.081.040.140

SFTP

1.831.850.2701.331.290.150

1.881.710.6901.531.520.330

1.9820.3301.191.150.110

新サーバー

2.112.030.350.41.441.360.40.2

2.141.920.6901.251.220.160

2.262.030.630.31.331.270.150.3

2.382.310.30.052.462.420.290.05

旧サーバー

2.482.280.550.151.921.780.520.05

2.622.41.022.81.841.740.631

2.922.51.1202.992.481.410

2.972.441.190.051.390.541.760

SFTP

32.990.2401.931.90.130

3.093.120.1601.361.330.120.05

3.413.410.0901.861.840.080

5.533.923.450.355.863.954.10.25

6.7500.730.28.7200.980.1

海外

11.611.60.4806.796.740.280

海外

12.112.10.507.477.450.190

海外

12.312.30.52010.910.31.350.05

海外

16.616.50.560.210.110.20.860.25

海外

33.430.27.130.1520.5201.830.05

他のレンタルサーバーと比較すると、平均的な性能となっています。アップロード、ダウンロードともに特別に速くはありませんが、ばらつきも少なく安定した性能があるようです。

特にダウンロードの「ばらつき」は他のレンタルサーバーと比較しても小さく、いつアクセスしてもダウンロード時間があまり変化せず安定していることを示します。

姉妹サービスのコアサーバーと比較すると、平均時間だけなら同程度の性能のようです。ただし、ダウンロードのばらつきはバリューサーバーが優秀です。やはりコアサーバーより新しいサービスなので、様々な部分が良くなっているのでしょう。

時間帯の変化は分かりやすいようです。アップロード、ダウンロードともに利用者の多くなる夜間に遅くなる傾向にあります。遅くなると言っても、グラフを見れば分かりますが気にするほどの差ではありません。時間帯に関係なく安定したレスポンス性能があるようですね。

スタンダードプランとビジネスプランの比較

コアサーバーでは、プラン毎にサーバーやユーザー収容数に違いがあることが明記されています。しかし、バリューサーバーでは特に説明がありません。仕様的にはコアサーバーと変わらないため、上位プランほど性能が優れていそうな感じがしますが、実際はどうなのでしょう?

ダウンロードについてはビジネスプランが少し速いけれど、ばらつきが少し大きいことが分かります。つまり、ダウンロードが速いときは非常に速く、遅い時はそれなりに遅いということになります。

上位プランほどアクセス数の多いサイト(ヘビーユーザー)があるので、サーバーへの負荷の掛かり方に違いがあるのかも知れません。

アップロードについては、明らかにビジネスプランが速いという結果となりました。やはり、プラン毎に何かしらの差があるのかも知れませんね。

差はあるようですが、スタンダードプランでも十二分な性能があります。スタンダードとビジネスの性能差はほぼ「転送量制限」のみなので、運営するサイトの規模(アクセス)に応じて選択すると良いでしょう。

ダウンロード

グラフのX軸は7日間を4時間毎に区切ったものです。また、色の付いている部分は夜間(18時~2時)を示しています。

  スタンダード ビジネス
測定回数 2,016 2,016
平均時間(秒) 2.16 1.92
ばらつき(秒) 0.47 0.88
転送速度(kbps) 6,707 7,552

アップロード

  スタンダード ビジネス
測定回数 2,016 2,016
平均時間(秒) 2.70 2.16
ばらつき(秒) 0.69 0.58
転送速度(kbps) 5,350 6,688

関連記事

BLOG

UPDATE