Sova WP はサービスの提供を終了しました。

キャッシュやCDNを採用し高速チューニングされたWordPress専用レンタルサーバー Sova WP


SovaWPは2017年5月10日午前9時にサービスを終了しました。


Sova WP はWordPress専用のレンタルサーバーです。2013年に糸長未弥子氏と藤本貴士氏によってシンガポールで設立されたSova Pte Ltdが運営しており、国内では大阪にある株式会社 MEDIA INDEXが販売代理店となっています。海外のサービスに思えるかもしれませんが、完全に日本語に対応しているサービスですので安心感があります。

WordPress専用のチューニングが施されており、専門スタッフによるメンテナンスレスなサービスとなっています。自由度の高いハイスペックなブログサービスと言い換えてもよく、サイト運営者はコンテンツ制作のみに集中できます。国内外のコンテンツ配信サーバ (CDN機能) を併用することで、より高速なレスポンス性能を実現しています。

Sova WP では契約後すぐにWordPressを利用できます。難しいMySQLの設定やWordPressのインストール作業が不要なので、高速なWordPressサービスを利用したいだけの初心者にもお勧めできます。他のレンタルサーバではWordPressに関するサポートは対象外ですが、Sova WPであれば、ある程度の範囲内で専門家が対応します。

プランの比較

プラン フリー スモール ミディアム
初期費用 無料 無料 無料
月額料金 無料 1,980円 9,800円
月額料金
(年間契約時)
無料 1,650円 8,167円
ディスク容量 1GB 10GB 40GB
ディスク容量増加
(オプション)
× 1GB/200円
100GB/10,000円
1GB/200円
100GB/10,000円
想定アクセス数
(およその目安)
約10,000PV/月 約300,000PV/月 約3,000,000PV/月
データバックアップ - 7日分 7日分
ブースト機能 24時間/1,000円 24時間/500円 72時間まで無料
(以降、24時間/500円)
独自ドメイン数 1 無制限 無制限
WPプラグイン 一部制限 無制限 無制限
商用
再販 ×
アダルトコンテンツ × × ×

フリープランは無料かつ無期限でお使いいただけますが、サーバーの性能はプランによって異なります。比較の際にはご注意ください。

と記載されているため、上位プランほどサーバー性能が高いことが分かります。料金差が非常に大きいため、性能差がないと困りますね。

有料プランについては、 7日間の試用期間 があります。

初期費用は無料、最低契約期間は1ヶ月となっています。1ヶ月毎に契約することもできますが、有料プランの場合、 2ヶ月分の料金が割引 となる年間契約がお得です。

フリープランについて

収容数が限られているため、いつでも契約できるわけではありません。申込みから案内まで、数週間から1ヶ月以上かかることがあります。空き状況にも寄りますが、気長に待てる方のみにお薦めします。

フリープランのみ、一定期間の更新や利用がない場合、 広告 が表示されることがあります。また、セキュリティリスクのあるPHP関数の利用が制限され、それらを利用するWordPressプラグインも非対応となります。

Sova WP の注意

有料プランであれば、複数の独自ドメイン設定に対応しています。そのため、複数のWordPressを利用できそうですが、Sova WPでは マルチサイト機能 のみ対応しており、1契約につき利用可能なWordPressは1つとなっています。

機能の詳細は省きますが、1つの契約で複数のサイトを運営するなら、マルチサイト機能の利用が必須となり、ドメイン毎にWordPressをインストールすることはできません (許可されていません) 。

プラン フリー スモール ミディアム
マルチサイト サブディレクトリのみ サブドメイン
サブディレクトリ
サブドメイン
サブディレクトリ

マルチサイト機能で対応する、URL形式は上記の通りです。

メールサーバーは提供されません

一般的なレンタルサーバーのようなメール機能はありません。もし、Sova WPで設定した独自ドメインによるメールアドレス (アカウント) を運用するのであれば、メールのみ他社のメールサーバーを利用する必要があります。

WordPress専用サーバーでメールも必要であれば、エックスサーバーのwpXをお薦めします。

wpXレンタルサーバー レビュー

データセンター

Sova WPは複数のデータセンターで運用されているようです。簡単に確認できる範囲では、CloudFlare、AWS (Amazon Web Services)、さくらインターネットを利用していることが分かります。CloudFlareやAWSはCDNに利用されているのでしょう。

当サイトでフリープランを契約してみましたが、さくらインターネットの大阪データセンターが割り当てられています。Sova WPは海外でもサービスを提供しているので、契約者の所在地によってデータセンターの割り当てが変化するようです。

コントロールパネル

非常にシンプルなコントロールパネルです。高度な操作を必要としない、必要最低限の機能が用意されており、初心者でも簡単に操作できます。項目毎にマニュアルへのリンクが用意されているため、操作に悩むことはないでしょう。

Webサイトのレスポンスと同様に、コントロールパネルも快適に動作します。

転送量制限について

プラン フリー スモール ミディアム
想定アクセス数
(およその目安)
約10,000PV/月 約300,000PV/月 約3,000,000PV/月

PV/月 という目安はありますが、明確な上限値は非公開です。

想定アクセス数は快適にご利用いただける目安です。超過により制限を行うわけではありませんし、ペナルティや追加料金が発生するわけではありませんのでご安心ください。

となっているため、異常なアクセス数でない限り気にする必要はないようです。

SSL対応

プラン フリー スモール ミディアム
共有SSL
専有SSL ×
専有SLL 費用   3,150円/年 無料 (年に1回のみ)

共有 (共用) SSLを利用する場合、http://example.com/ なら https:// とするだけです。

専有 (専用) SSLに対応しており、他社で取得したSSLサーバー証明書の持ち込みも可能です。取得代行にも対応しており、ジオトラスト社発行の証明書を利用できます。

ドメイン

プラン フリー スモール ミディアム
独自ドメイン数 1 無制限 無制限

初期ドメインは vm-[ランダムな英数字].sova.bz と意味のない名前が自動的に付与されるため、独自ドメインの利用が必須でしょう。ただし、Sova WPでは独自ドメインを取り扱っていないので、お名前.comやスタードメインなどで別途契約する必要があります。

ドメインの設定数は無制限 (有料プランの場合) ですが、複数のサイトを運営するには、 マルチサイト機能 で対応する必要があります。ドメイン毎にWordPressを導入することはできません。

フリープラン利用時の条件
ドメイン example.com をそのまま設定することができません。サブドメインのみ対応しており、www.example.comblog.example.com とする必要があります。
日本語ドメイン
日本語ドメインに関する記述はありませんが、Punycode で設定することで問題なく動作します。
DNSレコード
ネームサーバーは提供されません。独自ドメインを管理しているレジストラ&リセラーで設定します。

データベース

プラン フリー スモール ミディアム
データベース 1 1 1
phpMyAdmin

全てのプランにおいて、1契約につきデータベースは1つです。データベースは MariaDB であり、MySQLとも (完全ではありませんが) 互換性があります。

データベースは設定済みとなっています。データベース名は wordpress となり、ユーザー名も自動発行され変更できません。パスワードは変更可能です。

コントロールパネルにはデータベースに関する機能はありません。外部からの接続には非対応であり、phpMyAdminやPHPからのみ操作可能です。

仕様  
MariaDB 5.5.45
phpMyAdmin 4.4.15.5
SQLite 3.6.20。PDO関数対応、SQLite関数対応。

FTPとディレクトリ構造

プラン フリー スモール ミディアム
FTP/FTPS × × ×
SFTP
アカウント数 1 1 1

FTPではなく、 SFTP のみ対応しています。ファイルを操作するWebアプリケーションは提供されないため、SFTP対応クライアントが必須です。一般的なFTPクライアントであれば、ほぼ対応しているので心配することはありません。また、単純にWordPressを利用するだけなら、SFTPの出番はほとんどないでしょう

SFTPのアカウントは1つのみで、サブアカウントを追加することはできません。

SFTPでアクセス可能な領域は、WordPressのインストールディレクトリ (=ドキュメントルート) となっています。それより上位のディレクトリへはアクセスできません。

PHP情報

PHPは 5.6.20 が採用されており、モジュールモードで動作しています。他のバージョンは導入されていないため、変更することはできません。

.htaccess を編集することで、PHPの動作設定を変更することができます。例えば、エラーログの出力設定も可能です。php.iniを編集する機能はありません。

セキュリティ的に問題のある関数については、利用許可が必要です。
exec / shell_exec / system / passthru / popen / stream_select
フリープランの場合、これらの関数を利用できません。
get loaded extensionsの結果
Core / date / ereg / libxml / openssl / pcre / zlib / filter / hash / Reflection / SPL / session / standard / apache2handler / bcmath / bz2 / calendar / ctype / curl / dom / mbstring / fileinfo / ftp / gd / gettext / gmp / iconv / exif / mcrypt / mysqlnd / PDO / Phar / posix / recode / shmop / SimpleXML / sockets / sqlite3 / sysvmsg / sysvsem / sysvshm / tidy / tokenizer / xml / xmlwriter / xsl / mysql / mysqli / pdo _mysql / pdo_ sqlite / wddx / xmlreader / igbinary / imagick / json / memcache / msgpack / SQLite / XCache / zip / memcached / mongo / mhash / XCache Optimizer / XCache Cacher / XCache Coverager /
他の言語
PHPのみ対応です。Perl、Python、Rubyなどは非対応です。

ログ

アクセスログやエラーログは提供されません。

コントロールパネルの操作履歴やブルートフォース攻撃、DoS攻撃、スパムなどに対するブロックログは確認できます。

バックアップ

プラン フリー スモール ミディアム
バックアップ ×

有料プランであれば、バックアップ機能が標準装備です。

ファイルとデータベースのデータが 毎日1回 、自動的にバックアップされます。最大 過去7日間分 のバックアップが保存されます。異なるサーバーに分散してバックアップされるため、データが失われる可能性は非常に低いでしょう。

自動的に機能するため、コントロールパネルにバックアップに関する項目はありません。データの取得やバックアップからの復旧を必要とするときは、サポートに問い合わせます。バックアップに関するサポートは 無料 なので安心して利用できます。

キャッシュ機能

Sova WPのキャッシュ機能は、データをWordPressとは別のサーバーに保管 (キャッシュ) することで、Webページの表示を速くする機能です。このキャッシュサーバーは読み込みが高速なのでレスポンスが向上します。

キャッシュ設定はワンクリックです。複雑な設定は不要であり、簡単にサイトのレスポンスを向上させることができます。また、サーバーの負荷が下がります。

ただし、キャッシュ機能にはデメリットもあります。例えば、デザインや機能を更新しても、キャッシュデータが更新されない限り反映されません。このような状況に対応するためにSova WPには、キャッシュを一時的に無効とする 開発モード があります。サイトの動作確認を行うときには、このモードを利用すると良いでしょう。

キャッシュ設定はワンクリックであり、面倒な設定もありません。キャッシュの強度は、以下の3種類から選択できます。

  • ベーシック
    • CSS画像JS といった静的ファイルを、拡張子に基づいてキャッシュします。
  • アドバンスド
    • ベーシックに加えURLが .html または .htm で終わるものをキャッシュします。
  • フル
    • アドバンスドに加え、トップページや記事などもキャッシュします。
    • Content-type が text/html であるページが対象となります。

キャッシュ機能が悪影響となる、eコマースサイト (ショッピングカートシステムのあるサイト) 等では、慎重に設定する必要があります。

何かしらの問題が発生した場合は、とりあえずキャッシュを削除して、開発モードに変更すると解決するかもしれません。

CDN機能

CDN (Content Delivery Network) は、コンテンツを配信するために最適化されたネットワークサービスのことです。

Webサイトを構成するコンテンツ (画像、JS、CSSなどの静的データ) を世界中にある複数の配信サーバーに配備します。すると、Webサイトへの訪問者は最寄りの配信サーバーからそれらを取得できるため、Webページの表示が高速化します。Sova WPのサーバーに対する負荷が軽減されることも高速化に貢献します。

CDNの利用はワンクリックです。ファイルはCDNに自動配備されるので、ユーザーが難しい操作をする必要がありません。

プランによって、配信サーバーの適用範囲が異なります。

プラン フリー スモール ミディアム
国内 ×
グローバル × ×

国内CDNは、サイトコンテンツが国内サーバーにキャッシュされます。グローバルCDNは、世界各地のサーバーにキャッシュされます。

グローバルCDNが最もパフォーマンスが高いようですが、日本人を対象としたコンテンツであれば国内CDNの選択が最適のようです。

WordPress専用セキュリティ

WordPress専用のセキュリティが用意されています。

  • コメント・トラックバックを受け付けない
    • コメント・トラックバック投稿用URLへのアクセスを遮断します。スパムボットによる被害を防ぐことができます。
  • XML-RPC を無効化
    • チェックを入れるとXML-RPCへのアクセスをすべて無効化します。
    • XML-RPCは外部のアプリケーションやクライアントがWordPressと通信するために用意されています。不要であれば、無効化することが推奨されます。

他の機能

対応
mod_rewrite
非対応
Cron / SSH / メール機能

負荷状況の確認

コントロールパネルから、サーバーの状況を確認することができます。

ブースト機能

プラン フリー スモール ミディアム
ブースト機能 24時間/1,000円 24時間/500円 72時間まで無料
(以降、24時間/500円)

ブースト機能とは、リソースの割り当てを一時的に増やすことで、急激なアクセス増加でもサイトがダウンすることを防ぐ機能です。有効にしてから数十秒程度で機能し、効果は24時間持続します。例えば、サイトがメディアで取り上げられるなど、予測できない突発的なアクセス増加に対応できます。

サイトの負荷はエンジニアが常時監視しておりますので、アクセス増加によりブーストが必要な状況を検知しましたらお知らせします。

とあるため、知らない間にサイトがダウンしていたということはないでしょう。

プラン変更について

プラン変更に対応しており、手数料は不要です。

契約更新日におけるプラン変更はコントロールパネルからいつでも可能です。プラン変更をすぐに希望する場合は、サポートに問い合わせる必要があります。フリープランから有料プランへ変更する場合も問い合わせが必要です。

フリープランからの変更はデータ移行が必要となりますが、無償対応となっています。

サポート

サポートは チャットメール に対応しています。契約前でも契約中でも利用できます。

支払い方法

複数の支払い方法に対応しています。

支払い方法  
クレジットカード VISA / Master
PayPal 支払期限ごとの自動決済に対応しています。
Visaプリペイドカード 発行元によって利用できない可能性があります。
請求書払い 代理店対応となります。要問い合わせ。
銀行振込 代理店対応となります。要問い合わせ。

解約方法

解約は非常に簡単です。コントロールパネルに解約機能があるので、それを利用します。解約と同時に、サーバーにあるデータが全て消去されます。

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