Zenlogicに他社の独自ドメインを設定する方法 〜大手レジストラ4社対応〜

Zenlogic(ゼンロジック)では法人向けサービスらしく独自ドメインも取り扱っています。しかし、ドメイン専門業者(レジストラやリセラー、以下レジストラ)と比較して割高感があり、サイトの運用コストを抑えるならムームードメインやスタードメインなどの格安レジストラでドメインを契約管理するとよいでしょう。

ここでは他社レジストラで管理しているドメインの設定方法について紹介します。他社のドメインをZenlogicで利用する方法は2通りあります。1つは「ZenlogicのDNSサーバーを利用する」、もう一つは「レジストラのDNSサーバーを利用する」です。ここでは、最も基本的なZenlogicのDNSサーバーを利用する方法を紹介します。

Zenlogicのドメイン料金(年間) 取得 更新 移管
汎用JP 4,000円 6,800円 無料
co.jp / ne.jp / gr.jp / or.jp / ac.jp / ed.jp /go.jp 5,600円 6,800円 無料
com / net / org / biz / info / asia 1,900円 3,200円 3,200円
mobi 3,800円/2年 3,200円 3.200円

独自ドメインの設定

Zenlogicで他社管理のドメインを利用するには、Zenlogic側の設定と管理先(レジストラ)側での設定が必要となります。

レジストラでの設定にZenlogicのDNSサーバー(またはネームサーバー)の情報が必要となるため、まずはZenlogicでドメインの設定(登録)を行います。

ここでは独自ドメイン「example.com」を例に説明します。

  • コントロールパネルにログインします。
  • メニューの「ドメイン設定」を選択します。
  • 「ドメイン設定」が表示されるので、「ドメイン設定追加」をクリックします。

下記を参考に追加するドメインの設定を行います。

項目 説明
ドメイン名取得状況 「他社レジストラで取得したドメイン名」を選択します。
対象ドメイン名 登録するドメイン名を入力します。
DNSゾーン Zenlogicのネームサーバーを利用するなら「作成する」を選択します。「作成する」が標準的な選択ですが、Zenlogicは標準で6つのドメイン(ゾーン)しか管理できません。それ以上は有料オプション対応となります。つまり、基本料金内では6個の独自ドメインが上限となります。
少し知識が必要ですが、レジストラのネームサーバーを利用すれば登録数は無制限となります。こちらの記事 を参考にしてください。
WEB機能 このドメインでウェブサイトを公開するかどうかを選択します。「利用する」を選択します。
メール機能 このドメインでメールを利用するかどうかを選択します。「利用する」を選択します。

設定を終えたら「追加」をクリックします。

  • ドメインリストに「example.com」が追加されました。
  • 「example.com」の「DNSゾーン編集」をクリックします。

Zenlogicのネームサーバーのアドレスを確認できます。

このアドレスはレジストラでの設定に必要となるので、メモに残しておきましょう。

メモ
ネームサーバーのアドレスは、設定の度に変更されます。

レジストラの設定変更

ここではレジストラとして、ムームードメイン、スタードメイン、バリュードメイン、お名前.comを例に説明します。基本的な設定方法は同じなので、他のレジストラでも参考となるでしょう。

少し語弊がありますが、ドメインのアクセス先をZenlogicへ向ける作業だと思ってください。

ムームードメインでの設定方法

  1. ムームードメインのコントロールパネルにログインします。
  2. メニューの「ネームサーバ設定変更」を選択します。
  3. 対象ドメイン(example.com)の「ネームサーバ設定変更」をクリックします。

  1. 「GMOペパボ以外のネームサーバを使用する」を選択します。
  2. Zenlogicのネームサーバーのアドレスを入力します。
  3. 「ネームサーバ設定変更」をクリックします。

これでムームードメインの作業は終了です。

スタードメインでの設定方法

  1. スタードメイン(ネットオウル)のコントロールパネルにログインします。
  2. メニューの「管理ドメイン一覧」を選択します。
  3. ネームサーバーの設定を変更したいドメイン(example.com)の「ドメイン管理ツール」をクリックします

  • 「ネームサーバーの確認・変更」をクリックします。

  1. Zenlogicのネームサーバーのアドレスを入力します。
  2. 「確認画面」をクリックします。

これでスタードメインの作業は終了です。

バリュードメインでの設定方法

  1. バリュードメインのコントロールパネルにログインします。
  2. メニューの「ドメイン」を選択します。

  1. メニューの「ドメインの設定操作(登録済みドメイン一覧)」を選択します。
  2. ネームサーバーの設定を変更したいドメイン(example.com)の「ネームサーバー」をクリックします。

  1. Zenlogicのネームサーバーのアドレスを入力します。
  2. 「保存する」をクリックします。

これでバリュードメインの作業は終了です。

お名前.comでの設定方法

  1. お名前.comのコントロールパネル(ドメインNavi)にログインします。
  2. 対象ドメイン(example.com)のメニューからネームサーバーの「変更する」をクリックします。

  1. 「他のネームサーバーを利用」タブを選択します。
  2. Zenlogicのネームサーバーのアドレスを入力します。
  3. 「確認画面へ進む」

これでお名前.comの作業は終了です。

独自ドメインのドキュメントルートを設定する

レジストラでの作業が完了したので、再びZenlogic側の設定を行いましょう。

ネームサーバーにドメインを登録し、レジストラでの設定も完了したため、あなたが契約しているサーバーまではアクセスできるようになりました。最後にサーバー内のどこにウェブサイトがあるのかを設定します。

Zenlogicは /htdocs 以下であれば、ドキュメントルート(公開ディレクトリ)を自由に設定できます。基本的な設定は上図のようになり、example.com/htdocs/example.com を紐付けます。ドメイン名(ディレクトリ名)が重複することはないため、この設定がおすすめとなります。

メモ
設定前にFTPクライアントでディレクトリを作成しておきましょう。

  • メニューにあるWEBの「WEBドメイン設定」を選択します。
  • ドメイン設定で登録したドメインが表示されます。
  • 「example.com」の「ドキュメントルート設定」をクリックします。

  • ドキュメントルート設定が表示されます。
  • ディレクトリ「example.com」を選択します。
  • 「保存」をクリックします。

これでドメイン(example.com)とディレクトリ(/htdocs/example.com)との紐付けが完了しました。ブラウザで「example.com」にアクセスすると、「/htdocs/example.com」内のデータが読み込まれます。

サブドメインの設定

サブドメイン(例 blog.example.com)の設定も基本的には親ドメイン(example.com)と同じですが、やや難易度が高くなります。

注意
親ドメイン(ここではexample.com)が設定済みである必要があります。

  • 親ドメインと同様に「ドメイン設定」でサブドメインを登録します。
  • メニューの「ドメイン設定」を選択します。
  • 「ドメイン設定追加」をクリックします。

  • 基本的には親ドメイン(example.com)の設定と同じですが、DNSゾーンを「作成しない」にします。
  • 「追加」をクリックします。

これでサブドメインが登録されましたが、ネームサーバーに「blog.example.com」のアクセス先を教えなければなりません。

  • 親ドメイン(example.cm)の「DNSゾーン編集」をクリックします。

  • DNSゾーン編集が表示されます。
    • 親ドメインの設定を確認できます。例えば、Aレコードはドメイン(example.com)とサーバーのIPアドレスを紐付ける設定です。
  • 「DNSレコード追加」をクリックします。

  • レコードタイプは「CNAME」を選択します。CNAMEは基本的にサブドメインを設定するときに使用します。
  • ホスト名にサブドメイン名「blog」を入力します。
  • 設定値に親ドメイン名を入力します。理由は説明しませんが「example.com . 」と最後にピリオドを付けます。
  • 「追加」をクリックします。

これでサブドメインでexample.comと同じサーバー(IPアドレス)にアクセスできるようになりました。

サブドメインのドキュメントルートの設定

親ドメインと同様にサブドメインとディレクトリとの紐付けを行います。

  • メニューにあるWEBの「WEBドメイン設定」を選択します。
  • ドメイン設定で登録したドメインが表示されます。
  • 「blog.example.com」の「ドキュメントルート設定」をクリックします。

  • ドキュメントルート設定が表示されます。
  • ディレクトリ「blog.example.com」を選択します。
  • 「保存」をクリックします。

これでサブドメイン(blog.example.com)とディレクトリ(/htdocs/blog.example.com)との紐付けが完了しました。ブラウザで「blog.example.com」にアクセスすると、「/htdocs/blog.example.com」内のデータが読み込まれます。

ドメイン設定後の注意点

これらの設定を終えると独自ドメイン(例 example.com)でZenlogicにアクセスできるようになります。

注意点
DNSサーバーの設定変更はすぐに反映されません。そのため変更前のアクセス先を参照することや、エラーが発生することがあります。設定に間違いがなければ、しばらく待ちましょう。
OSやWebブラウザが変更前のDNS情報をキャッシュしていることもあります。必要に応じてキャッシュの削除が必要です。普段利用していないブラウザを利用すると正常に動作することがあります。

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