Zenlogic(ゼンロジック)へのWordPressインストールは非常に簡単です。WordPressの簡単インストール機能があり、少しの設定でデータベースの自動生成からアプリのインストールまでが自動的に処理されます。
しかし、手動によるインストールは他のサービスより敷居が高くなります。理由はコントロールパネルにデータベースを操作する機能がないためです。phpMyAdminでデータベースやユーザーを管理する必要があり、ウェブサイト運営初心者には難しいでしょう。ZenlogicでWordPressを運用するなら、簡単インストール機能の利用をおすすめします。
ここでは、簡単インストール機能の使い方と手動でのインストール方法を解説します。
例えば「example.com」など、独自ドメインでWordPressを運用するなら、あらかじめドメインの設定が必要です。下記を参考に独自ドメインを設定してください。
ZenlogicのPHPの初期バージョンは5.3となっています。WordPressの推奨バージョンは5.6以上となっているので、5.6に変更します。
データベースは初期状態で無効となっています。有効とするには初期化が必要です。
これでデータベース(MySQL)を使用する準備が整いました。
コントロールパネルには、データーベースの初期化以外の管理機能がありません。そのため、phpMyAdminの導入が必須です。
example.com
のドキュメントルートにインストールしましたが、より汎用的に利用するなら初期ドメイン「ランダムな文字列.znlc.jp」でアクセスできるディレクトリに配備したほうがよいでしょう。ウェブブラウザで「http://example.com/phpmyadmin/」へアクセスすると、ログイン画面が表示されます。ユーザー名は「root」、パスワードは「初期化時に設定したもの」でログインできます。
ログインに成功すると以下の様にデータベースの操作が可能となります。
それでは簡単インストール機能でWordPressを導入してみましょう。
独自ドメイン example.com
へのインストールを前提に説明します。
example.com
のドキュメントルートを選択します。
WordPress用のデータベースの設定を行います。
項目 | 説明 |
---|---|
データベース名 | 接頭辞として「zl_wp_」が付与されます。「zl_wp_任意の文字列」となります。どのサイト用かを判別できるようにします。 |
データベースアカウント名 | データベースユーザーのユーザー名です。ユーザー名は自動生成され、データベース名と同名になります。 |
データベースパスワード | データベースユーザーのパスワードを入力します。 |
データベース名(=データベースアカウント名)、パスワードはWordPressの運用後に必要となります。忘れないようにメモに残しておきましょう。
WordPressのインストールに最低限必要な情報を入力します。
これでインストール作業は完了です。
簡単ストール機能ではWordPressが /wordpress
ディレクトリにインストールされます。そのためウェブサイトを開くには http://example.com/wordpress/
へアクセスする必要があります。http://example.com/
でトップページを開くためには、下記を参考にWordPressの設定を変更してください。
下記の作業が必要となります。かなり面倒(特にデータベース)なので、理由がなければ簡単インストール機能を利用しましょう。
WordPressをインストールするデータベースを作成します。phpMyAdminが必要となります。
まずデータベースを作成します。
データベースにアクセスするためのユーザーを作成します。
「ログイン情報」に必要な情報を入力します。
ユーザー名は「テキスト入力項目の値」とします。ここではユーザー名を「example_com_user」とします。
ホストは接続元を制限するための設定です。「ローカル」を選択すると、自動的に「localhost」が入力されます。
パスワードは「テキスト入力項目の値」として、推測されにくいパスワードを入力します。確認用にも同じパスワードを入力します。
他に「ユーザ専用データベース」と「グローバル特権」の項目がありますが、何も変更せずに「実行」をクリックします。
データベースとユーザーが作成されましたが、これだけではデータベースにアクセスできません。ユーザーにデータベースへのアクセス権を付与しましょう。
これでWordPressを手動インストールするためのデータベースが用意できました。
正しく設定できているかを確認してみましょう。
データベース「example_com_wp」へアクセスできるユーザーに、「example_com_user」が追加されていることが分かります。
ここでは独自ドメイン「example.com」にWordPressをインストールします。
インストールディレクトリとドメイン(URL)の関係は上図のようになります。
ここではドキュメントルートではなく、WordPress専用ディレクトリ(/htdocs/example.com/wp)にインストールします。Zipファイルを展開すると wordpress
という名称のフォルダが生成されるため、wp
に変更して、対象のドキュメントルートにアップロードします。
インストールディレクトリは慎重に決定しましょう。後から変更することも可能ですが、サイトの作りによってはデータベースやコンテンツの大幅な修正が必要となります。インストールディレクトリの説明は こちらの記事 も参考にしてください。
ここからは一般的な作業となるため、Zenlogicでも他のレンタルサーバーでも同じです。
ウェブブラウザでWordPressディレクトリ(http://example.com/wp/)にアクセスします。
データベース情報を入力します。
wp_
のままで構いません。
サイト情報と管理者情報を設定します。下記を参考にしてください。
項目 | 説明 |
---|---|
サイトのタイトル | ウェブサイトのタイトルとして表示されます。ダッシュボードでの「サイトのタイトル」に利用されます。 |
ユーザー名・パスワード | 管理者アカウントとなります。ダッシュボード(WordPressの管理ツール)へのログインに必要な情報なので、メモを残しておきましょう。 |
メールアドレス | 管理者のアドレス以外に、コメント、トラックバック、ピンバック、アップデートなどの通知にも利用されます。パスワードを忘れた際の手続きにも利用するので、有効なアドレスを入力します。 |
検索エンジンでの表示 | チェックすると検索エンジンのクローリング 対象外 となります。テストサイトなど公開したくない場合はチェックします。ただし、チェックしても完全に検索結果から除外されるわけではありません。 |
間違いがなければ「WordPressをインストール」をクリックします。
手動ストールではWordPressを /wp
ディレクトリにインストールしています。そのためウェブサイトを開くには http://example.com/wp/
へアクセスする必要があります。http://example.com/
でトップページを開くためには、下記を参考にWordPressの設定を変更してください。