レンタルサーバーを選ぶときに、ファイル転送性能を気にする人はほとんどいません。 特にWordPress等のCMSでWebサイトを運営するなら、FTP等の利用頻度は低く、たまに利用するだけなら気にする必要もありません。
しかし、独自Webサイトの開発など、頻繁にファイルを更新する用途であれば、ファイル転送性能も重要な検討項目です。レンタルサーバーを選ぶときの絶対的な条件ではありませんが、あらかじめ確認しておけば後悔することもないでしょう。
アップロードとダウンロードに要する時間を測定します。
レンタルサーバーがこれ以上の同時接続を許可していて、FTPクライアントも並列転送に対応していれば、この結果より早く転送できることになります。より詳しい内容は下記を参考にしてください。
測定期間は 7日間 とし、6分ごとの測定で約1,600回となります。
一度きりの測定では全く意味がないため、一定期間の継続した測定を行っています。 継続測定により、ネットワークやサーバーの負荷が変動する日中、夜間、深夜の差を確認することもできます。 いつでも安定していれば、ネットワーク性能が優秀であることを推測できます。
IQサーバーには国内サーバープランと海外サーバープランがあります。
国内サーバーの場合、調査した範囲内ではさくらインターネットのデータセンターを採用しています。 大阪、東京、北海道(石狩)のデータセンターがほぼ均等に割り当てられます。海外サーバーはアメリカやカナダにある様々なデータセンターが割り当てられます。
この測定では大阪のデータセンターを対象に測定しています。
経路図は測定元からデータセンターまでのネットワークを示しており、経由するIX(インターネットエクスチェンジ)等を含みます。
アップロード | ダウンロード | |
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有効測定数 | 1,641 | 1,628 |
除外数 (割合) 異常値 (標準偏差) [ミリ秒] |
39 (2.32%) 1172 (419) |
52 (3.1%) 1047 (337) |
エラー (割合) | 0 (0%) | 0 (0%) |
中央値 [ミリ秒] | 725 | 671 |
平均値 [ミリ秒] | 725 | 673 |
標準偏差 [ミリ秒] | 28 | 20 |
変動係数 | 3.9% | 3.0% |
このように評価すると失礼ですが「無駄に高性能」です。 IQサーバーはSEO対策のサテライトサイトを運用する目的のサービスであり、コンテンツを頻繁に更新することはあまりないでしょう。
トップクラスの転送速度と安定性ですが、これを生かす場面はそれほど多くありません。 とは言え、何をするにも快適な性能であることに間違いはなく、FTPによるコンテンツの更新でストレスを感じることは皆無でしょう。
アップロード | ダウンロード | |
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中央値 [ミリ秒] | 726 | 671 |
平均値 [ミリ秒] | 735 | 684 |
標準偏差 [ミリ秒] | 96 | 89 |