wpXレンタルサーバー はサービスの提供を終了しました。

現在は wpX Speed として、新しいサービスを提供しています。

wpXクラウドのFTPレスポンス性能を調べてみよう!

WordPress等のCMSをそのまま運用するならFTPの利用頻度は少ないかもしれません。ただし、オリジナルのWordPressテーマ、Webサイト、Webアプリケーションを開発するなら、レンタルサーバーのFTP性能を無視することはできません。

頻繁にファイルをアップロードしたり、サーバー上のファイルを編集するなら、レスポンスの悪いレンタルサーバーを選ぶと非常にストレスとなり作業効率も悪くなります。

wpXクラウドはリバースプロキシによるキャッシュ機能が特徴のレンタルサーバーです。Webサイトのレスポンス性能は非常に優秀な結果となりましたが、FTP性能はどの程度なのでしょうか?

  • 注意
  • この記事の内容は クラウドタイプ であるwpXクラウドの測定結果です。共用タイプのwpXレンタルサーバーではありません。

測定方法

測定方法は下記のページを参照してください。HTTPレスポンス測定の説明ですが、仕組みとしては変わりません。ただし、並列転送を考慮したHTTP測定とは異なり、FTP測定はファイルを1つずつ転送しています。

レンタルサーバーが同時接続を許可していて、FTPクライアントが並列転送に対応していれば、この測定結果より早く転送できることになります。

レンタルサーバー性能の測定方法

  • 19ファイル(テキストファイルや画像ファイル)のアップロードとダウンロード
  • 合計ファイルサイズは約1.8MB

測定期間

  • 2015年7月15日より14日間

測定と言っても一度きりでは意味がないので、一定期間の継続した測定を行っています。一定期間測定することで、夜間と日中の差や休日と平日の差を見ることができます。もしかしたら、曜日毎の変化があるかもしれません。

測定経路

データセンターの所在地については、下記のページを参考にしてください。

wpXクラウドのデータセンターを探してみよう

家庭用回線からの測定となります。家庭用回線は測定中であってもサーバー以外のPCで普通にインターネットを利用しています。家庭用回線のサーバーは測定専用として測定以外の処理は行っていません。

  • 家庭用回線の測定環境
    • eo光(K-Opticom/関西電力)100Mタイプ
    • ルーターと測定用サーバーは有線接続

eo光(家庭用回線)からの測定結果

測定失敗|測定に失敗した割合。()内は回数 10秒以上|転送に要した時間が10秒を超えた割合。()内は回数 20秒以上|転送に要した時間が20秒を超えた割合。()内は回数 平均時間|転送に要した時間の平均値 ばらつき|母標準偏差(グラフ上の値は標本標準偏差)

  アップロード ダウンロード
測定回数 2,111 2,111
測定失敗 0.05%(1) 0.09%(2)
10秒以上 1.89%(40) 0.09%(2)
20秒以上 0.09%(2) 0.05%(1)
平均時間(秒) 7.19 6.63
ばらつき(秒) 1.09 0.76
転送速度(kbps) 2,012 2,183

転送速度は単純な計算値です。実測値ではありません。

  • エラー内訳
    • アップロード(1)
      • 接続エラー(1)
    • ダウンロード(2)
      • タイムアウト(1)
      • 接続エラー(1)

他のレンタルサーバーとの比較

プロバイダー 環境など アップロード ダウンロード
公式サイト 平均値 秒中央値 秒標準偏差 秒エラー %平均値 秒中央値 秒標準偏差 秒エラー %

6.300.8708.0300.860

6.4200.8606.7500.80

6.500.5806.700.580

6.5601.305.1900.910

6.6901.30.056.4100.70.05

7.1901.090.056.6300.760.09

7.4601.5606.400.670

7.4901.1206.6400.60

7.9301.806.2200.690

8.2702.540.057.4401.650.05

9.500.640.146.700.530.07

エンタープライズ

10.801.8308.9101.310

11.502.1509.1201.10

11.5203.220.110.3101.610

12.101.6207.6100.690

14.401.640.276.6401.360.27

1605.110.112.204.570.19

16.202.22010.301.910

84.40082.980.6005.34

wpXクラウドの評価

共用タイプのwpXレンタルサーバーと同様に、非常に優秀な結果となりました。おそらく仕様が異なるだけでハードウェアは同じものが利用されているのでしょう。それでも、Webサイトのレスポンスが素晴らしく良かったため、少し期待外れな感じはあります。

FTP性能が姉妹サービスの結果と変わらないことから、 リバースプロキシに高性能サーバーを採用 していることが分かります。あくまでも推測ですが、Webサーバーはエックスサーバーやシックスコアと同程度で、キャッシュ処理を行うサーバー(リバースプロキシ)を高性能化することで、WordPressのレスポンス性能を向上させているのでしょう。

つまり、FTPはキャッシュサーバーを経由しないため、姉妹サービス並みのレスポンスに留まっているような気がします。FTPサーバーがWebサーバーと同じサーバーで稼働しているので、経由しても変化はないでしょう。

とは言え、他のレンタルサーバーより優秀な結果であることには変わりありません。

時間帯による変化を確認すると、共用タイプと同様に利用者の多い夜間に遅くなる傾向があります。遅くはなりますが、ばらつきが少ないため若干遅くなる程度です。そう考えると、時間帯による変化が少なく、いつでも安定したレスポンスを期待できるレンタルサーバーと言えます。

他のレンタルサーバーのFTP測定では、たまに不安定な結果が出ることもありますが、wpXクラウドはアップロード、ダウンロードともに終始安定しています。Webサイト(WordPress)を頻繁にカスタマイズするにも、ストレスを感じることはないでしょう。

Webサイトのレスポンス性能も共用タイプと変わりません。基本仕様も一緒なので、一つの契約で複数のサイトを運営するならwpXレンタルサーバー、大規模なWebサイトにはwpXクラウドと、利用目的に応じて使い分けると良さそうです。

測定結果と FTPクライアントの操作感 を比べると以下の様になります。これはあくまでも 主観的 な評価となりますが、平均時間が短いほど操作感(レスポンス)が快適になることは間違いありません。

平均時間 使用感
10秒未満 快適に利用できます。
10秒 ~ 15秒 全ての操作で少し待つ(引っかかる)感じがします。初心者ならあまり気にならないでしょう。
15秒 ~ 20秒 明らかにレスポンスが悪くなります。Webサイトの機能やデザイン等を頻繁に更新する用途に向きません。
20秒以上 FTPクライアントの利用がストレスとなります。他のレンタルサーバーを検討しましょう。

関連記事

BLOG

UPDATE