wpXレンタルサーバー はサービスの提供を終了しました。
現在は wpX Speed として、新しいサービスを提供しています。
WordPress等のCMSをそのまま運用するならFTPの利用頻度は少ないかもしれません。ただし、オリジナルのWordPressテーマ、Webサイト、Webアプリケーションを開発するなら、レンタルサーバーのFTP性能を無視することはできません。
頻繁にファイルをアップロードしたり、サーバー上のファイルを編集するなら、レスポンスの悪いレンタルサーバーを選ぶと非常にストレスとなり作業効率も悪くなります。
wpXクラウドはリバースプロキシによるキャッシュ機能が特徴のレンタルサーバーです。Webサイトのレスポンス性能は非常に優秀な結果となりましたが、FTP性能はどの程度なのでしょうか?
測定方法は下記のページを参照してください。HTTPレスポンス測定の説明ですが、仕組みとしては変わりません。ただし、並列転送を考慮したHTTP測定とは異なり、FTP測定はファイルを1つずつ転送しています。
レンタルサーバーが同時接続を許可していて、FTPクライアントが並列転送に対応していれば、この測定結果より早く転送できることになります。
測定と言っても一度きりでは意味がないので、一定期間の継続した測定を行っています。一定期間測定することで、夜間と日中の差や休日と平日の差を見ることができます。もしかしたら、曜日毎の変化があるかもしれません。
データセンターの所在地については、下記のページを参考にしてください。
家庭用回線からの測定となります。家庭用回線は測定中であってもサーバー以外のPCで普通にインターネットを利用しています。家庭用回線のサーバーは測定専用として測定以外の処理は行っていません。
測定失敗|測定に失敗した割合。()内は回数 10秒以上|転送に要した時間が10秒を超えた割合。()内は回数 20秒以上|転送に要した時間が20秒を超えた割合。()内は回数 平均時間|転送に要した時間の平均値 ばらつき|母標準偏差(グラフ上の値は標本標準偏差)
アップロード | ダウンロード | |
---|---|---|
測定回数 | 2,111 | 2,111 |
測定失敗 | 0.05%(1) | 0.09%(2) |
10秒以上 | 1.89%(40) | 0.09%(2) |
20秒以上 | 0.09%(2) | 0.05%(1) |
平均時間(秒) | 7.19 | 6.63 |
ばらつき(秒) | 1.09 | 0.76 |
転送速度(kbps) | 2,012 | 2,183 |
転送速度は単純な計算値です。実測値ではありません。
プロバイダー | 環境など | アップロード | ダウンロード | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
公式サイト | 平均値 秒 | 中央値 秒 | 標準偏差 秒 | エラー % | 平均値 秒 | 中央値 秒 | 標準偏差 秒 | エラー % | |
6.3 | 0 | 0.87 | 0 | 8.03 | 0 | 0.86 | 0 | ||
6.42 | 0 | 0.86 | 0 | 6.75 | 0 | 0.8 | 0 | ||
6.5 | 0 | 0.58 | 0 | 6.7 | 0 | 0.58 | 0 | ||
6.56 | 0 | 1.3 | 0 | 5.19 | 0 | 0.91 | 0 | ||
6.69 | 0 | 1.3 | 0.05 | 6.41 | 0 | 0.7 | 0.05 | ||
7.19 | 0 | 1.09 | 0.05 | 6.63 | 0 | 0.76 | 0.09 | ||
7.46 | 0 | 1.56 | 0 | 6.4 | 0 | 0.67 | 0 | ||
7.49 | 0 | 1.12 | 0 | 6.64 | 0 | 0.6 | 0 | ||
7.93 | 0 | 1.8 | 0 | 6.22 | 0 | 0.69 | 0 | ||
8.27 | 0 | 2.54 | 0.05 | 7.44 | 0 | 1.65 | 0.05 | ||
9.5 | 0 | 0.64 | 0.14 | 6.7 | 0 | 0.53 | 0.07 | ||
エンタープライズ | 10.8 | 0 | 1.83 | 0 | 8.91 | 0 | 1.31 | 0 | |
11.5 | 0 | 2.15 | 0 | 9.12 | 0 | 1.1 | 0 | ||
11.52 | 0 | 3.22 | 0.1 | 10.31 | 0 | 1.61 | 0 | ||
12.1 | 0 | 1.62 | 0 | 7.61 | 0 | 0.69 | 0 | ||
14.4 | 0 | 1.64 | 0.27 | 6.64 | 0 | 1.36 | 0.27 | ||
16 | 0 | 5.11 | 0.1 | 12.2 | 0 | 4.57 | 0.19 | ||
16.2 | 0 | 2.22 | 0 | 10.3 | 0 | 1.91 | 0 | ||
84.4 | 0 | 0 | 82.9 | 80.6 | 0 | 0 | 5.34 |
共用タイプのwpXレンタルサーバーと同様に、非常に優秀な結果となりました。おそらく仕様が異なるだけでハードウェアは同じものが利用されているのでしょう。それでも、Webサイトのレスポンスが素晴らしく良かったため、少し期待外れな感じはあります。
FTP性能が姉妹サービスの結果と変わらないことから、 リバースプロキシに高性能サーバーを採用 していることが分かります。あくまでも推測ですが、Webサーバーはエックスサーバーやシックスコアと同程度で、キャッシュ処理を行うサーバー(リバースプロキシ)を高性能化することで、WordPressのレスポンス性能を向上させているのでしょう。
つまり、FTPはキャッシュサーバーを経由しないため、姉妹サービス並みのレスポンスに留まっているような気がします。FTPサーバーがWebサーバーと同じサーバーで稼働しているので、経由しても変化はないでしょう。
とは言え、他のレンタルサーバーより優秀な結果であることには変わりありません。
時間帯による変化を確認すると、共用タイプと同様に利用者の多い夜間に遅くなる傾向があります。遅くはなりますが、ばらつきが少ないため若干遅くなる程度です。そう考えると、時間帯による変化が少なく、いつでも安定したレスポンスを期待できるレンタルサーバーと言えます。
他のレンタルサーバーのFTP測定では、たまに不安定な結果が出ることもありますが、wpXクラウドはアップロード、ダウンロードともに終始安定しています。Webサイト(WordPress)を頻繁にカスタマイズするにも、ストレスを感じることはないでしょう。
Webサイトのレスポンス性能も共用タイプと変わりません。基本仕様も一緒なので、一つの契約で複数のサイトを運営するならwpXレンタルサーバー、大規模なWebサイトにはwpXクラウドと、利用目的に応じて使い分けると良さそうです。
測定結果と FTPクライアントの操作感 を比べると以下の様になります。これはあくまでも 主観的 な評価となりますが、平均時間が短いほど操作感(レスポンス)が快適になることは間違いありません。
平均時間 | 使用感 |
---|---|
10秒未満 | 快適に利用できます。 |
10秒 ~ 15秒 | 全ての操作で少し待つ(引っかかる)感じがします。初心者ならあまり気にならないでしょう。 |
15秒 ~ 20秒 | 明らかにレスポンスが悪くなります。Webサイトの機能やデザイン等を頻繁に更新する用途に向きません。 |
20秒以上 | FTPクライアントの利用がストレスとなります。他のレンタルサーバーを検討しましょう。 |