wpXレンタルサーバー はサービスの提供を終了しました。

現在は wpX Speed として、新しいサービスを提供しています。

キャッシュ機能がなくても驚くほど高性能!wpX本来の性能を評価

wpXはエックスサーバー社が運営するWordPress専用のレンタルサーバーです。wpXの特徴は、WordPress専用のチューニングが施されたキャッシュシステムと、高性能ハードウェアの採用です。一部のWordPress専用サービスでは、安価なサーバーを採用しつつキャッシュ機能でレスポンス性能を誤魔化しているものもあります。対してwpXは、WordPressのレスポンス性能を限界まで引き上げることを目的に、最高クラスのハードウェアが採用されています。

wpXは一般ユーザーが簡単に利用できるレンタルサーバーの中では、最速のレスポンス性能があります。この性能はキャッシュ機能に依るものであり、キャッシュを無効にしたときの性能も気になるところです。公式サイトでは最新ハードウェアの採用が謳われていますが、本来の性能はどの程度なのでしょうか?

測定方法など

詳細な測定方法は下記を参考にしてください。ここでは比較内容のみ掲載します。

測定結果

  動的ページ(キャッシュ無効) 静的ページ(キャッシュ無効) 動的ページ 静的ページ
有効測定 4,032回 4,032回 4,032回 4,032回
棄却検定除外 1.66% (67) 0.15% (6) 2.46% (99) 0.15% (6)
棄却検定閾値 1.18秒 1.45秒 0.50秒 1.40秒
エラー 0% (0) 0% (0) 0% (0) 0% (0)
3秒以上 0.27% (11) 0% (0) 0.02% (1) 0.02% (1)
中央値 0.52秒 0.54秒 0.22秒 0.54秒
平均値 0.47秒 0.43秒 0.24秒 0.43秒
ばらつき/標準偏差 0.15秒 0.21秒 0.05秒 0.20秒
変動係数 31.9% 48.8% 20.8% 46.5%
測定結果について
有効測定はエラーを省いた回数を示します。
測定実行のタイミングによりサーバーやネットワークの状態(混雑具合)が変動します。集計に影響を与える一時的な異常値(外れ値)を棄却検定「Grubbs' test*(α=0.001)」により省いています。これは測定サーバー側の異常を省く意味もあります。
ばらつき(標準偏差)は、レスポンスの 約68%平均値 ± ばらつき に、 約95%平均値 ± ばらつき×2 に収まることを示します。つまり、ばらつきが小さいほどレスポンスが安定していることになります。
変動係数は「平均値に対する変動の割合」を示します。平均値(処理時間)が同じであっても変動係数が大きい方の処理時間がばらつくことになります。

キャッシュ無効時の評価

動的ページがWordPressの結果となります。静的ページはWordPressが生成したページをHTMLファイルに変換したものであり、PHPやデータベースが非動作となります。

キャッシュ有効時(通常時)の結果は恐ろしく優秀です。内部的にどのような構成となっているかは非公開ですが、静的ページの結果をはるかに上回る速度が出ています。仕組み的にキャッシュと静的ページは似たようなものですが、これだけ静的ページの結果が下回る理由は不明です。おそらく静的ページにアクセスするというイレギュラーな利用方法が問題なのでしょう。

キャッシュを無効にすると、明確にレスポンス性能が低下します。それでも驚くことに、他のレンタルサーバーと比較するとトップクラスの性能があります。さらに、静的ページとの差が非常に小さいことから、PHPやデータベースが高速動作していることも確認できます。

これら結果からwpXはキャッシュ機能に依存している訳ではなく、基本的なサーバー性能も非常に高いということが分かります。

エックスサーバー社の社長のブログにwpXに関する記述があります。

ちなみに決して以前の設備の性能が低かったわけでもなく、以前のものでももちろん業界内でもトップクラスのものだったと自負していますが、

中略...

とりあえずハードウェアなどにもかなりの金額をとりゃ!!っとぶっこみまして、他社さんもこれは中々真似できないだろう、という文句なしで自信をもって提供できるものとなっています。

実際に評価してみると、このコメントが大げさではないことが分かります。

エックスサーバー社のフラグシップとの比較

  wpX(キャッシュ無効) wpX シックスコア シックスコア(Xキャッシュ)
有効測定 4,032回 4,032回 4,032回 4,032回
棄却検定除外 1.66% (67) 2.46% (99) 1.26% (51) 1.29% (52)
棄却検定閾値 1.18秒 0.50秒 1.17秒 0.72秒
エラー 0% (0) 0% (0) 0% (0) 0% (0)
3秒以上 0.27% (11) 0.02% (1) 0.35% (14) 0.10% (4)
中央値 0.52秒 0.22秒 0.50秒 0.25秒
平均値 0.47秒 0.24秒 0.47秒 0.29秒
ばらつき/標準偏差 0.15秒 0.05秒 0.14秒 0.09秒
変動係数 31.9% 20.8% 29.8% 31.0%

wpXがどれだけ優れているのかを、同社の最上位サービスであるシックスコアと比較して確認してみましょう。グラフや表は同条件のWordPressサイトを測定した結果です。

なかなか驚きの結果ですが、基本性能(キャッシュ無効時)はシックスコアと同等であることが分かります。キャッシュ機能を有効にするとwpXが大きく上回ります。

しかし、シックスコアにも「Xキャッシュ」という独自機能があり、それを利用することでwpX並のレスポンス性能を実現することができます。キャッシュ対象に制限はないため、WordPress以外も運用するならシックスコアがおすすめとなるでしょう。

キャッシュの細かな設定項目はwpXが優れています。ただし、WordPress専用の調整が行われているため、初期設定でほとんど問題はなく、キャッシュの存在を意識することもないでしょう。Xキャッシュはユーザー自身で設定する必要があり、設定項目がほとんどないことから上級者向けの機能と言えます。

サービス wpX シックスコア
契約時期 2016年7月 2016年7月
CPU Xeon E5-2630 v3 (2.40GHz) x 2 Xeon E5-2630 v3 (2.40GHz) x 2
メモリ 96GB 96GB

wpXのハードウェア性能はシックスコアと同等です。wpXはさらにストレージがSSD(RAID-0)となっており、公開されている情報だけで比較すればシックスコアを上回ります。

これだけ高性能なハードウェアとキャッシュシステムを組み合わせることで、他のレンタルサーバーではほぼ不可能なレスポンス性能を実現しています。

他のレンタルサーバーとの比較

公式サイト   WordPress Static
環境 平均値 秒中央値 秒標準偏差 秒エラー %平均値 秒中央値 秒標準偏差 秒エラー %

0.210.210.0100.210.210.010

PHP5/CGI

0.240.220.0500.430.540.20

PHP7/CGI

0.240.210.0700.240.210.060

0.250.230.060.020.260.230.080.42

Xキャッシュ

0.290.250.0900.280.250.070

0.370.350.0800.360.350.050

0.380.370.0500.570.660.190

PHP7/FastCGI

0.40.40.1200.230.220.030

WordPressサーバー

0.420.350.200.40.350.150

0.430.470.2100.430.220.310

PHP7/FastCGI

0.450.450.1500.290.260.090

PHP7

0.460.450.030.050.350.310.10.02

キャッシュ無効

0.470.520.1500.430.540.210

PHP5/FastCGI

0.470.470.1200.230.220.030

0.540.70.2500.360.330.090.02

PHP5/FastCGI

0.550.540.1700.330.290.110

0.620.620.030.10.410.340.140.17

PHP7

0.620.590.3200.380.310.20

PHP7/Module

0.620.590.1100.40.390.040

キャッシュ無効

0.620.610.1200.380.370.050

PHPサーバー

0.620.70.2600.340.290.10

PHP5

0.630.620.0300.320.310.030

PHP7

0.630.590.3300.370.310.180

0.640.610.100.480.450.090

PHP7/CGI

0.660.620.1200.390.380.050

0.6600.2200.6600.230

0.670.650.070.150.520.470.140.15

キャッシュ

0.680.680.0600.690.690.060

PHP7/CGI

0.70.680.0900.510.490.070

PHP5

0.710.690.3300.370.30.180

0.710.730.300.350.310.110

0.720.710.0500.240.240.010

0.750.630.3100.560.470.290

PHP5

0.750.70.3700.370.310.160

モジュール

0.80.750.160.150.370.360.060.1

0.830.790.3900.340.280.150

PHP7

0.840.80.2600.740.690.160

PHP7

0.840.840.1400.670.670.060

PHP7

0.850.840.0600.670.660.050

PHP7

0.880.840.160.750.610.570.10

0.910.860.1600.510.490.070

0.920.880.200.640.610.240

0.930.920.0500.650.650.040

PHP5

0.930.920.1600.670.670.060

0.950.950.1200.520.50.080

CGI

0.950.90.1600.390.370.070

PHP5/FastCGI

0.970.960.40.150.420.410.070.07

PHP5

10.980.3100.770.80.140

PHP5/CGI

1.040.80.7700.530.490.110

1.051.010.1200.810.740.190

PHP5

1.11.050.1600.60.560.10

1.141.140.0400.270.260.020

ライトプラン

1.441.221.300.510.370.670

1.961.920.630.021.631.560.590.02

2.091.71.070.931.241.170.420.6

2.2300.650.111.9100.60.07

PHP5/FastCGI

2.722.550.670.072.412.170.660.07

PHP5/FastCGI

2.92.780.510.352.522.370.430.15

PHP7/FastCGI

2.922.80.530.272.572.460.360.22

PHP7

3.181.572.340.350.710.710.180.22

PHP5

3.31.532.470.50.720.720.180.45

3.363.090.630.022.892.720.350

3.7800.50.073.7700.510.1

4.564.530.3104.244.220.340

5.75.720.830.025.135.140.810.02

8.056.723.081.687.826.43.231.41

00000.340.290.150

00006.136.270.450

当サイトで測定済みのレンタルサーバーとの比較です。詳細は各リンク先を確認してください。


測定結果について!
レンタルサーバーは、一つのサービス(プラン)に対して多数のサーバーが運用されています。これらの測定結果は、その中の一つに過ぎません。契約時期により割り当てられるサーバーのスペックは異なる可能性があります。また、同じサーバーを利用する他ユーザーの負荷も影響します。

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