wpXクラウド はサービスの提供を終了しました。

現在は wpX Speed として、新しいサービスを提供しています。

最重要サイトの運営に最適!WordPress専用wpXクラウドのレビュー

wpXクラウドはエックスサーバー社が運営するWordPress専用のサービスです。同社の最も新しいサービスとなり、2013年2月に開始されました。WordPress専用としては最も有名なサービスでしょう。姉妹サービスにwpXレンタルサーバーもありますが、Webサーバーとしての機能や性能は同じです。仕様的な違いは後述しているので、用途によって使い分けるとよいでしょう。

wpXは他社とは比較にならないほどの設備投資が行われており、WordPress専用に調整されたキャッシュ機能と併せて、レンタルサーバーの中でも最速クラスのレスポンス性能を誇ります。さらに、クラウドタイプのサービスなので、サイトの規模やアクセス状況等に合わせて、リソースを7段階で変更することができ、運用コストに無駄がありません。

WordPressによるWebサイトを運営するなら、必ず選択候補の1つとなるでしょう。

サービス開始時期
2013年2月

公式サイトで分かるwpXクラウドの特徴

公式サイトで紹介されている特徴は以下の通りです。

  • リバースプロキシによるWordPressに特化したキャッシュ処理等、高速化技術の導入。
  • 最新のハードウェアを組み込んだ高性能サーバーを採用。SSDストライピング(RAID 0)による高速化。
  • 232Gbpsの大容量バックボーンに2Gbpsの高速LANを利用。
  • 最上位グレードなら2,500万PV/月の大規模サイトも快適に運営できます。
  • SSLサーバー証明書を標準装備!簡単に常時SSL化が可能。

WordPress専用と銘打つだけあり、データベースなどの細かい設定が不要で、誰でも簡単にWordPressのインストールとWebサイトの運営が可能です。

一般的なレンタルサーバーとの違い

エックスサーバーなど、一般的なレンタルサーバーとの違いは以下の通りです。

WordPress特化サービス
運用できるのは WordPressのみ 。WordPress以外でWebサイトを構築することはできません。
機能の制限
メール機能がありません。
Cronがありません。
PHPの一部関数が利用不可。(2015年7月30日に大幅な制限撤廃が行われました。ユーザーが有効/無効を設定することができます。)
データベースはWordPressインストール時に自動的に生成されます。ユーザーが追加することはできません。

Cron非対応は負荷を排除するためと推測できますが、コンテンツによってはCronが必要なこともあります。Cron前提のサイトを運営するのであれば、他のサービスを検討するか、外部からスクリプトを呼び出すなどの工夫が必要です。

wpXレンタルサーバーとの違い

  wpXレンタルサーバー wpXクラウド
初期費用 5,000円 無料
プラン数 1 7
運用サイト数 10サイトまで 1サイトのみ
転送量制限(1サイトあたり) 150GB/月 300GB/月〜4,000GB/月
メール機能 ×

機能やコントロールパネルの操作性など、基本仕様は同じです。

意外と見落としがちですが、wpXクラウドには メール機能がありません 。 もし普通のレンタルサーバーの様にメール機能も必要であれば、 wpXレンタルサーバー がおすすめです。しかし、wpXクラウドに使用してるドメインでのメール運用が不可能な訳ではありません。詳しくは下記を参考にしてください。

wpXクラウドで利用する独自ドメインをメールアドレスにも利用するなら、メール機能のある他のレンタルサーバー、またはメールサーバーを契約する必要があります。すでに他社のレンタルサーバーを契約していれば、ドメイン(DNS)の設定を変更するだけで、メールのみ他のサーバーで運用することができます。

最も大きな違いは 運営可能なサイト数 です。wpXレンタルサーバーは1つの契約で10サイトまで運営可能ですが、wpXクラウドは 1つの契約で1サイトのみ です。

その分利用料金は抑えられており、初期費用は無料で 500円/月 から利用できます。最下位グレードのグレードAでも30万PV/月まで快適に利用できます。すでに複数のサイトを運用しており、レスポンス性能や安定性を必要とするサイトのみwpXクラウドに移すという利用方法が最も効果的です。

wpXレンタルサーバーの転送量制限は「50GB/日」となっており、月換算なら「1,500GB/月」となります。wpXクラウドならグレードCより少し余裕がある程度です。しかし、これは1契約にかかる制限であり、10個のサイトを運営すれば1サイトあたり「1/10の150GB/月」となります。つまり、wpXレンタルサーバーの場合、多くのサイトを運用するとwpXクラウドの最廉価プラン(グレードA)にも劣ることになります。 wpXクラウドはアクセス数の多い中規模から大規模なサイト運営に向いていると言えます。

転送量制限によるグレードの選び方

7つのグレードがあるため悩みますが、基本的には転送量で選択します。

グレード A B C D E F X
月額料金(円/月) 500 1,000 3,000 5,000 10,000 30,000 50,000
ディスク容量(GB) 10 20 30 50 100 150 250
データベース容量(MB) 150 300 500 500 1,000 1,500 2,000
転送量(GB/月) 300 700 1,200 2,000 2,500 3,000 4,000
PV数(目安) 30万 50万 150万 250万 500万 1,500万 2,000万

仕様にある転送量やPV数(目安)を基準に考えましょう。すでにWebサイトを運営しており、Google Analytics等で正確なアクセス数が分かっていれば、それを参考にできます。

例えば、世界中のWebサイトの構成を調査しているHTTP Archiveによると、1ページあたりの平均サイズは2.5MBとなっています。

グレードAの300GB/月であれば、単純計算で月に12万PV、一日あたり4,000PVが上限となります。一般的なサイトであればグレードAでも十分でしょう。

この転送量の上限を超えても 追加料金は発生しません 。ただし、グレードの制限(範囲)を超えるほどのアクセスが発生した場合、他契約者への影響も考慮しサイトの一時停止や転送速度の制限などは発生します。

お試し期間
必ず 14日間の無料お試し期間 が適用されます。この期間内に利用料金を支払うと本契約となります。サーバー環境はそのまま引き継がれます。
契約期間について
wpXクラウドは長期契約による割引はないため、月単位で契約しておくとプラン変更が柔軟に行えます。

WordPress専用にチューニングされたキャッシュサーバー

リバースプロキシ によるキャッシュがwpXの最も特徴的な機能です。 この機能がなければ、エックスサーバーやシックスコアとあまり変わらないでしょう。 無効にすることもできますが、それではwpXである意味がないほどに重要な機能です。

リバースプロキシ(サーバー)はWebサーバー(Nginx)の1つ手前に配備されるサーバーのことです。利用方法は様々ですが、Webサーバー等を隠すためのセキュリティ目的や複数のサーバーによる負荷分散などに利用されます。

非公表ですがおそらく Varnish Cache を採用した高速化サービスであり、以下の様な動作となります。

  • 一般的なレンタルサーバーで稼働するWordPressであれば、訪問者からリクエストを受けるとPHPとMySQLでウェブページを生成してレスポンスを返します。
  • リバースプロキシがある場合、1回目のアクセスは変わりませんが、その処理結果(ウェブページ)をキャッシュ(一時保存)します。そして、2回目以降のアクセスにはそのキャッシュを返します。PHPやMySQLの処理が不要となるので、レスポンスが格段に高速化されます。

キャッシュ設定

キャッシュ機能を備えたレンタルサーバーは他社にもありますが、全てが自動化されておりユーザーが調整できる余地はほとんど残されていません。そのため一つのページで不具合が発生すれば、キャッシュ機能を無効にするしかありません。

wpXクラウドは多彩なキャッシュ設定を備えており、特定のページのみキャッシュ対象から外すことも可能です。「キャッシュ設定」で設定可能な項目は以下の通りです。

設定項目  
一般キャッシュ時間 トップページや個別記事ページなど通常アクセスが行われるページのキャッシュ時間
静的ファイルのキャッシュ時間 画像や動画など静的ファイルに対するキャッシュ時間
404ページのキャッシュ時間 存在しないページ(404)のキャッシュ時間
スマートフォンのキャッシュ設定 PCからのアクセスとスマートフォンからのアクセスを区別してキャッシュする
Cookieによるキャッシュ対象除外 Cookieに設定した値が存在する場合、キャッシュから除外する
ファイルパスによるキャッシュ対象除外 キャッシュの対象外とするURLのパスの設定
ユーザーエージェントによるキャッシュ対象除外 キャッシュの対象外とするユーザーエージェントの設定

キャッシュ機能のデメリット

ブログの記事など一度生成されると(ほぼ)更新されないページには劇的な効果があります。ただし、アクセスの度にコンテンツの更新を必要とするページには効果がありません。公式サイトにも以下の様な注意があります。

訪問者ごとに表示内容が異なるようなページ(会員制サイトやショッピングサイト)等では、キャッシュ処理による高速化や負荷軽減の効果が出づらい場合があります。

キャッシュ機能にはデメリットがあります。全てのページがキャッシュに適しているわけではないので、不具合が生じた場合「キャッシュ設定」で調整する必要があります。例えばプラグインによっては不具合が生じる可能性があります。

運営者に対する大きな問題は、PHPやCSS等を修正しても、キャッシュ内容が優先されるため、キャッシュが更新されるまで過去のデータが表示されることです。もし、デザインや機能を修正する場合は、キャッシュを削除し一時的に無効とするべきでしょう。

キャッシュ機能は有用ですが、キャッシュの存在を忘れていると、変更が反映されないときの原因特定に無駄な時間を必要とします。

データセンター

エックスサーバー社の他のサービスと同様に、さくらインターネットの大阪データセンターで運用されています。ファイアバードなどを運営するネットオウルやSova WPでも採用されている評価の高いデータセンターです。

コントロールパネル

wpX専用のコントロールパネル(管理パネル)となっています。契約管理とWordPress管理がひとつのウィンドウにまとまっており、シンプルで使いやすいコントロールパネルです。wpXレンタルサーバーでは複数のWordPressを管理する仕様となっていますが、wpXクラウドは管理対象が一つであり、メール機能もないためさらにスッキリしています。

WordPress専用となっているため、汎用的なレンタルサーバーと比較して設定項目が絞り込まれています。項目が少ないため操作に迷うことがなく、レスポンスも良いため使い勝手に優れます。マニュアルが充実しているためコントロールパネルの操作に迷ってもすぐに解決するでしょう。

SSLの仕様

嬉しいことに標準で独自SSL(専用SSL)に対応しており、無料でWebサイトの常時SSL化が可能です。

提供されるSSLサーバー証明書は「Let's Encrypt」となっています。 ドメインを所有していれば、誰でも無料で取得できるドメイン認証型の証明書です。 無料とは言え、それなりに知識と技術が必要となります。 wpXでは設定から更新まで自動化されているので、初心者でも簡単にSSLの導入が可能です。

wpXでは他(他社を含む)の証明書を利用できません。 しかし、個人用途ではドメイン認証型しか取得できないため、あまり問題ではないでしょう。

共用SSL(共有SSL)
独自SSLが標準機能なので非対応です。

ドメイン

運用できるサイト数が一つなので利用できる独自ドメイン(サブドメインを含む)も一つとなります。複数のドメインを切り換えることはできますが、WordPressの再インストールが必要となるため、データをそのまま引き継ぐことはできません(もちろん手動なら可能です)。

wpXクラウドでは初期ドメイン(サーバーID.wp-x.jp)が発行されるため、独自ドメインがなくともウェブサイトの運営が可能です。しかし、このドメインはwpXの契約期間のみ有効であり、上記の理由もあるため最初から独自ドメインを設定したほうがよいでしょう。

wpXでも独自ドメインを取り扱っていますが、あまり安くはありません。ランニングコストを考えればドメイン専門業者(レジストラやリセラー)で登録管理するほうがお得です。スタードメインやムームードメインを利用するとよいでしょう。

日本語ドメイン
日本語ドメインに対応しています。
DNSレコード
DNSレコードの編集に対応していません。レジストラ側で対応する必要があります。

データベース

グレード A B C D E F X
データベース容量 150MB 300MB 500MB 500MB 1,000MB 1,500MB 2,000MB

データベース容量はグレード毎に異なります。そして 一つの契約(WordPress)につき一つのデータベース が自動的に割り当てられます。契約者自身でデータベースを追加することはできませんが、phpMyAdmin等でテーブルを追加することは可能です。もし、コンテンツに必要なデータを管理する場合、WordPressと同じデータベースを共有することになります。

もしWordPress内で独自のデータ管理をするなら「wp-config.php」にあるデータベース情報を利用するとよいでしょう。特に制限はないので、PDO等で自由にアクセスできます。

簡易的なデータ管理であれば、 SQLite を利用することも可能です。

仕様  
MariaDB 5.5.52。ENGINES: InnoDB(標準)/ CSV / MRG MYISAM / MEMORY / BLACKHOLE / MyISAM / ARCHIVE / FEDERATED / PERFORMANCE SCHEMA / Aria。phpMyAdmin: 4.4.15.8。
SQLite 3.7.17。SQLite3関数、PDO関数に対応しています。
外部接続
データベースに外部からアクセスすることはできません。必要であればHTTPトンネリングに対応するMySQLクライアントを利用してください。ただしキャッシュ機能の影響により不具合がでる可能性はあります。

FTP、その他のファイル転送機能

FTP 全グレード共通
アカウント数 1

セキュアな FTPS にも対応しているため、安全なファイル転送が可能です。さらに国外IPアドレスからの接続を拒否することも可能です。しかし、FTPアカウントは 1つのみ なので、グループでの管理には向かないかもしれません。

初期設定
「/wp-content」がホームディレクトリとなっています。オプション設定で「/public_html」に変更できます。
ファイルマネージャ
wpXには他サービスにあるファイルマネージャ(Webアプリケーション)がありません。ファイルやディレクトリの操作にFTPクライアントが必須です。
非対応
SFTP / WebDAV / SCP

ディレクトリ構成

WordPress専用だからではありませんが、アクセス可能なディレクトリに制限があります。一般的なレンタルサーバーであれば、ドキュメントルートより上位のディレクトリにもアクセスできますが、wpXではWordPressの インストールディレクトリ以下 となります。つまり、ドメインごとのドキュメントルートがアクセス可能な最上位ディレクトリとなります。

wpXクラウドは運用サイト数(ドメイン数)が1つです。上図のようにドメインごとの領域は生成されますが、ドメインを切り換える際にデータは削除されます。また、ドメインを変更するとFTPアカウントは再設定となります。

注意すべき点は、非公開領域が存在しないことでしょう。 アクセス可能な範囲が「/public_html」以下なので、もし非公開としたいファイルを保存するなら.htaccess等でアクセスを制限する必要があります。

パーミッション
ディレクトリのアクセス権は厳しくありません。どのディレクトリでもファイルやディレクトリの作成や編集が可能です。自己責任となりますが、WordPressのソースファイルを編集することもできます。「/wp-content」以下に制限されている他のサービスと比較すれば非常に柔軟です。

PHPの仕様、その他の言語について

wpXのPHPは「FastCGI」で動作しています。複数のバージョンが用意されており、自由に切り換えることができます。

php.iniそのものを編集可能なレンタルサーバーもありますが、wpXでは設定可能な項目が決まっています。管理者がphp.iniや.user.iniを設置しても無効となります。

php.ini設定機能の対応項目
display_errors / error_reporting / allow_url_fopen / memory_limit / post_max_size / upload_max_filesize / max_file_uploads / max_input_vars

PHP以外にも以下の言語に対応していますが、サポート対象外です。

言語  
PHP 7.0.7 / 5.6.22 / 5.4.45
SSI ×
Ruby ×
Python 2.7.5(公式にはサポートされません)
Perl 5.16.3(公式にはサポートされません)

標準で読み込まれる拡張モジュール

Loaded extensions Core date libxml openssl pcre sqlite3 zlib bz2 calendar ctype curl hash fileinfo filter ftp gettext gmp SPL iconv session standard posix pspell Reflection Phar shmop SimpleXML sockets mbstring sysvmsg sysvsem sysvshm tokenizer wddx xml zip cgi-fcgi apcu dom gd imap intl json exif mcrypt mysqli PDO pdo _mysql pdo_ pgsql pdo_sqlite pgsql soap xmlreader xmlwriter xsl Zend OPcache ereg mysql apc pcntl
7.0.7 - - - -
5.6.22 -
5.4.45 - - -

PHP関数の制限設定

セキュリティの観点からPHP関数の一部が制限されていましたが、2015年7月30日から制限が一部撤廃されました。必要に応じてこれらPHP関数の制限を解除することができます。

ログ機能

残念ながらアクセスログやアクセス解析は提供されません。ログ出力やアクセス解析は意外と負荷がかかるため、高速化に影響があるとして省かれているのでしょう。アクセス解析については、Google Analyticsがあるため標準機能に頼る必要はありません。

エラーログ機能は簡易的なものが用意されています。PHPのエラーも出力されるため、不具合の原因特定に役立つでしょう。テーマのカスタムやオリジナルのテーマを開発するなら必須の機能です。開発環境では問題なくても、サーバーに配備すると上手く動作しないことはよくあることです。

エラーログ仕様
エラーログの内容は、毎日AM3時にクリアされます。
最新のログより最大10,000行まで表示されます。

バックアップ機能

自動バックアップ機能が標準機能となっており、自動的に1日1回のバックアップが行われ 過去14日間 のデータが保管されます。バックアップの対象は、WordPressデータ(ディレクトリデータ)、メールデータ、MySQLデータとなっています。つまりサーバー上の全てのデータが対象です。バックアップ状況は、コントロールパネルの「自動バックアップ状況」で確認することができます。

MySQLデータの取得は無料ですが、WordPressデータとメールデータを取得するには有償の手続きが必要となります。あるとないとでは大違いですが、1回の手続きが5,400円(税込)と高額なので、あくまでも保険と考えましょう。

データベースの場合、下記の条件に該当するとバックアップ対象外となります。

  • データ破損等によりバックアップ処理が実行できない。
  • テーブル数が1,000を超える場合。
  • データが多く、処理に大きな負荷や長い時間がかかる場合。

データベースの手動バックアップ機能

データベース(MySQL)のデータは、コントロールパネルの「データベースのバックアップ」機能でダウンロードすることができます。MySQLのダンプファイルのダウンロード(エクスポート)が行え、バックアップ済みのファイルをインポートすることも可能です。

WordPress専用のセキュリティ対策

WordPressに特化したセキュリティ機能があります。

セキュリティ  
ダッシュボードアクセス制限 ダッシュボードに対する国外IPアドレスからの接続を制限します。
ダッシュボードのSSL接続 ダッシュボードへのアクセス(のみ)にSSL接続を利用できます。
XML-PRC API アクセス制限 ダッシュボード以外から投稿可能なアプリ等が利用する「XML-RPC WordPress API」に対する国外IPアドレスからの接続を制限します。
ログイン試行回数制限 短時間に連続してログイン処理(失敗)が行われるとアクセスを制限します。例えば、パスワード総当り攻撃(ブルートフォースアタック)による不正アクセスを防止します。制限は24時間後に解除されます。管理者が制限された場合、コントロールパネルから解除できます。
コメント・トラックバック制限 短時間に大量のコメントまたはトラックバックが実行されると、自動的に投稿を制限します。制限は6時間後に解除されます。国外IPアドレスからのコメント・トラックバックを拒否します。

ソフトウェアやハードウェア

OS
CentOS Linux release 7.3.1611
CPU / メモリ
Xeon E5-2640 v4 2.40GHz x 2CPU / 96GB
コマンドとライブラリ
wpXクラウドに導入されているコマンドとライブラリはこちらを参考にしてください。
ファイルの存在を確認しただけであり、パーミッションによっては動作しないものもあります。

その他の機能

機能  
.htaccess編集 コントロールパネルからドキュメントルートの.htaccessファイルを編集できます。
管理者パスワードの初期化 うっかりダッシュボードのパスワードを忘れてしまっても、コントロールパネルで初期化(再発行)することができます。
mod_pagespeed Google製のApacheのモジュールであり、ウェブサイトのレスポンスを高速化します。初期設定は無効となっています。高速化機能mod_pagespeedとは?
非対応 Cron、メール機能、SSH(シェルログイン)、アクセスログ、アクセス解析

グレード変更

グレードの変更はコントロールパネルから簡単に行えます。

サーバー環境は変わらないため、ウェブサイトを稼働させたまま別のグレードへ移行できます。もしアクセス数が予想以上に多ければ上位グレードへ移行し、少なければ下位グレードへ移行できます。柔軟にグレードを変更できるので、ランニングコストを抑えることができます。アップグレードとダウングレードで条件が異なります。

アップグレードの場合
上位グレードへの移行は月単位で可能です。
変更希望月の前月末までに、コントロールパネルから申し込みます。
ダウングレードの場合
下位グレードへの移行は契約更新期のみ可能です。契約期限月にコントロールパネルから申し込みます。
例えば6ヶ月契約であれば、6ヶ月後となります。

wpXクラウドでは長期契約による割引がありません。グレードを変更する予定があれば、月単位での契約をおすすめします。

サポート対応

電話対応とメール対応となっています。

サポート  
電話 フリーダイヤルではありません。通常の通話料金が必要です(大阪06)。平日の10:00〜18:00
メール 公式サイトのお問合わせフォームを利用します。契約後はコントロールパネル内のフォームを利用できます。原則24時間以内(営業日)の対応となっています。

料金支払い方法

支払い方法  
クレジットカード VISA / MasterCard / JCB / American Express
銀行振込 ジャパンネット銀行。振込手数料が必要です。
コンビニエンスストア セブンイレブン / ローソン / ファミリーマート / サークルKサンクス / ミニストップ / デイリーヤマザキ / セイコーマート

解約方法

管理パネルで手続きが可能です。

解約手続きを行っても有効期限までは継続利用できます。そのため途中解約による返金には対応していません。誤って解約手続きを行った場合、サポートに連絡することでキャンセルが可能です。

wpXクラウドのまとめ

wpXクラウドはWordPressに特化したレンタルサーバーです。1つの契約で1サイトのみという条件はありますが、他のレンタルサーターと比較してレスポンス性能や安定性が優秀です。詳しくはwpXクラウドの レスポンス性能測定の記事 をご覧下さい。

一つのWebサイトだけを高性能なサーバーで運営したいという条件であれば、wpXクラウドは最適なサービスです。また、すでに他のレンタルサーバーで複数のサイトを運営しており、その中でアクセス数の多いサイトのみwpXクラウドに移すという用途にも適しています。圧倒的なパフォーマンスがあるので、レスポンス性能や安定性が必要となるサイトには最適です。さらに初期費用がないので気軽に試すことができます。

とは言え、一つの契約でメールも使いたいし複数のサイトも運営したいと思えば、初期費用は必要ですが、一般的なレンタルサーバー感覚で利用できるお手軽な wpXレンタルサーバー がよいでしょう。

wpXレンタルサーバーとともに、WordPressによる軽快なウェブサイトを運営するならイチオシのレンタルサーバーです。グレード毎に転送量制限はありますが、制限を超えても追加料金とならないため初心者にも安心です(他社のWordPress専用サービスには従量制課金もあります)。

WordPressに特化したセキュリティ対策もしっかりしており、ソフトウェアの脆弱性が発見されるといち早く対策されています。また、継続してサービス強化や設備投資が実施され、他のレンタルサーバーと比較しても安心して継続利用できるサービスです。


更新履歴  
2017年02月06日 SSLの内容を修正しました。
2016年08月05日 レビューの大幅な改訂を実施しました。
2016年01月08日 PHPのバージョンを追記しました。
2015年07月30日 php.ini、htaccess、PHP関数の制限が大幅に緩和されました。

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