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wpXクラウドに設定している独自ドメインでメールも利用する方法

WordPress専用レンタルサーバーであるwpXクラウドにはメール機能がありません。初心者であればメール機能にも対応するwpXレンタルサーバーがおすすめです。

メール機能はありませんが、他のレンタルサーバーやメールサービスを別途契約することで、wpXクラウドで設定している独自ドメインのメールアドレスを利用できます。例えば、wpXクラウドに「example.com」というドメインを設定していれば、他のレンタルサーバーで「mail@example.com」というメールアカウントを取り扱えます。

イメージは上図のようになります。ここでは、ドメイン管理をムームードメイン(レジストラ)、メール用レンタルサーバーをロリポップ!で説明します。どのレジストラやレンタルサーバーであっても設定画面が異なるだけで、基本的な設定情報は同じなので参考となるでしょう。

DNSレコードの設定(ムームードメイン)

ムームードメインでDNSレコードを編集するには「ムームーDNS」という機能を有効にする必要があります。

  • ムームードメインのコントロールパネルにログインします。
  • サイドメニューにある「ムームーDNS」を選択します。
  • 「ムームーDNSのセットアップ情報変更」画面が表示されます。
  • ドメイン一覧からwpXクラウドに設定しているドメインの「利用する」をクリックします。
    • ここでは「example.com」で説明します。

  • 「カスタム設定」をクリックします。

  • 「設定2」でDNSレコードのカスタマイズが可能です。
  • 設定後に「セットアップ情報変更」をクリックします。

設定に必要な情報を集める

設定に必要な情報は「wpXクラウドのIPアドレス」「ロリポップ!のMXレコード」です。

wpXクラウドのIPアドレス

wpXクラウドのIPアドレスは、コントロールパネルのサーバー情報で確認できます。この例では「183.90.255.103」となります。

ロリポップ!のMXレコード(メールサーバー情報)

詳しくは説明しませんが、MXレコードとはメールの配信先を指定するものです。

ロリポップ!のMXレコードを nslookup で調査します。

ロリポップ!ドメイン(初期ドメイン)が「example.lolipop.jp」の場合

nslookup -type=MX example.lolipop.jp

example.lolipop.jp mail exchanger = 10 mx01.lolipop.jp.

IPアドレスを調べる

nslookup mx01.lolipop.jp

Name:	mx01.lolipop.jp
Address: 157.7.107.6

これでロリポップ!のMXレコード情報からメールサーバーが「mx01.lolipop.jp」、そのIPアドレスが「157.7.107.6」であることが分かりました。おそらく実際に試さなくても同じデータが得られるでしょう。

DNSレコードの設定例

基本的な設定は左側の様になります。右側の設定は「これでも動作しますよ」という参考例です。

AレコードにはwpXクラウドのIPアドレスを指定します。これでhttpやftpなどのアクセスがwpXに向かいます。MXレコードを「mail.example.com」とします。「mail.example.com」のAレコードがロリポップ!のMXレコードで取得した値を指しているため、実質的に「mail.example.com = mx01.lolipop.jp」となります。これでメールのみロリポップ!に向かいます。

これでDNSレコードの設定は終了です。

ネームサーバーの変更

先ほど設定したカスタムDNSを利用するには、ネームサーバーをムームーDNSに変更する必要があります。

  • コントロールパネルにログインします。
  • サイドメニューから「ネームサーバ設定変更」を選択します。
  • 「ネームサーバ設定変更」画面が表示されます。
  • 「example.com」の「ネームサーバ設定変更」をクリックします。

  • 「ムームードメインのネームサーバ(ムームーDNS)を使用する」を選択します。
  • 「ネームサーバ設定変更」をクリックします。

ドメイン情報を確認するとネームサーバが「ムームーDNS」になっていることを確認できます。これで先ほど設定したDNSレコードが有効となります。

ロリポップ!でメールアカウントを作成する

独自ドメイン(example.com)を設定し、メールアカウントを作成しましょう。

  • ロリポップ!のコントロールパネルにログインします。
  • サイドメニューの「独自ドメイン設定」を選択します。
  • 「独自ドメイン設定」画面が表示されます。
  • 「独自ドメイン設定」をクリックします。

  • 「設定する独自ドメイン」にドメイン名を入力します。ここでは「example.com」となります。
  • 「公開フォルダ」を入力します。ドキュメントルートの設定ですが、ウェブサーバーとしては利用しないので適当な名称で構いません。ただし、既存のディレクトリ名と重複しないようにします。
  • 「独自ドメインをチェックする」をクリックします。
  • 確認画面が表示されるので、間違いがなければ実行します。

独自ドメインのリストに追加されました。

それではメールアカウントを作成しましょう。

  • サイドメニューにある「メール設定/ロリポップ!webメーラー」を選択します。
  • 「メール設定」画面が表示されます。
  • 「新規作成」をクリックします。

  • メールアドレスを入力します。ここでは「wpx@example.com」とします。
  • パスワードを入力します。忘れないようにメモに残しておきましょう。
  • 「作成」をクリックします。

これで終了です。試しに「wpx@example.com」へメールを送ってみましょう。

設定が正しければ「ロリポップ!webメーラー」で受信メールを確認できるはずです。

まとめ

ここで説明したいことはロリポップ!がwpXクラウドのメール機能として利用できるということではありません。DNSレコードの書式が異なることはありますが、他のサービス(レジストラやレンタルサーバー)でも基本的な設定方法は同じです。つまり、メール用に安いレンタルサーバーを別途用意すれば、wpXクラウドでもメール機能の心配は不要です。

Z.comのWordPressサーバーやバリュードメインのCOREPRESS Cloudにもメール機能がありませんが、同様の手続きでメールが利用可能となります。

他にも、メール用レンタルサーバー側にあるDNSレコード編集機能を使うことで、同じことが可能です。方法はここで紹介した一つだけではありません。下記も参考にしてみてください。

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