PHP7に対応しました!さくらインターネットのベンチマーク

測定方法を変更してから初めての測定となります。 以前は汎用性のない測定方法でしたが、今回から採用する方法は非常にシンプルです。 誰でも直感的にレンタルサーバーの性能を把握することができるでしょう。 以前の測定方法による結果はこちらを参考にしてください。

それではさくらインターネットが提供するサーバーの処理性能を評価してみましょう。

さくらインターネットの全てが分かる
さくらインターネットのレビュー

測定方法

WordPressのindex.phpの読み込みに要する時間を測定します。

  • Webサイトの表示速度を測定するために配備したWordPressをそのまま利用します。
    • 表示速度測定からネットワーク環境を省いたものとほぼ等価です。
  • 読み込み回数を10回として、合計時間を集計します。

より詳細な内容は下記を参考にしてください。

測定期間

一度きりの測定では全く意味がないため、一定期間の継続した測定を行っています。例えば、訪問者の少ない深夜または早朝に測定すれば、最も良い結果を得ることが可能です。意図的な悪い結果が必要なら、負荷ピーク時に測定すればよいだけです。継続した測定であれば誤った結果を導き出すことを防げます。

測定期間は 7日間 とし、6分ごとに測定するため約1,600回となります。

一定期間測定することで、負荷が変動する日中、夜間、深夜の差を確認することもできます。例えば、訪問者が多くなり負荷が高くなる夜間と、負荷の下がる深夜との差が小さければ、負荷に強い安定したサービスであることを推測できます。

測定結果

  Grubbs' test(棄却検定) Raw(未加工データ)
有効測定数 1,669 1,680
棄却検定除外 (%) 0.65 (11) -
棄却検定閾値 (ミリ秒) 5796 -
エラー (%) 0 (0) 0 (0)
中央値 (ミリ秒) 4156 4158
平均値 (ミリ秒) 4271 4290
標準偏差 (ミリ秒) 351 433
測定結果について
Grubbs' testの結果は、何かしらの原因による一時的な異常値(外れ値)を棄却検定により省いたものです。
標準偏差(ばらつき)は、処理時間の「約68%が平均値 ± x1」に、「約95%が平均値 ± x2」に収まることを示します。値が小さいほど安定することになります。

さくらインターネットの評価

2016年末に対応したPHP7での測定結果となります。 PHP5と比較して実行速度とメモリ管理が大幅に改善されており、これからWebサイトを運営するならPHP5を選択する意味はほとんどありません。 アプリケーションの互換性については注意が必要ですが、一般的には負荷が低くなるため安定性も向上します。

記事作成時は他社の測定結果が揃っていないため、この結果の優劣は評価しにくいのですが、少なくとも安定した処理性能を維持していることは確認できます。 例えば、訪問者の増える夜間や正午前後に負荷が高くなることもなくいつでも安定しています。 棄却検定適用の結果との差がほとんどないことから、一時的にも処理速度が大幅に低下することもありません。

後述する一部他社との比較で分かりますが、決して高性能なハードウェアが採用されているわけではありません。 それは実際のスペックからも確認できます。 あくまでも推測ですが、ユーザーの収容数をしっかりと管理することで、料金に見合った性能を維持しているようです。

ロリポップ!、エックスサーバーとの比較

  さくらインターネット
PHP7.1/CGI
ロリポップ!
PH5.6/CGI
エックスサーバー
PHP7.0/FastCGI
有効測定数 1,669 1,630 1,671
棄却検定除外 (%) 0.65 (11) 2.39 (40) 0.54 (9)
棄却検定閾値 (ミリ秒) 5796 15321 2230
エラー (%) 0 (0) 0.3 (5) 0 (0)
中央値 (ミリ秒) 4156 6911 1821
平均値 (ミリ秒) 4271 7369 1809
標準偏差 (ミリ秒) 351 1659 104
変動係数 (%) 8.22 22.51 5.75
測定結果にについて
変動係数は「平均値に対する変動の割合」を示します。平均値が近い場合、値が小さいほど安定します。

安価で人気のロリポップ!、高性能で人気のエックスサーバーと比較してみましょう。

ロリポップ!の結果を見ると分かりますが、低価格サービスの特徴を表すような結果となっています。 低価格サービスほど(利益のためには)多くのユーザーを詰め込む必要があり、例え高性能なサーバーを採用したとしても、相対的な性能は著しく低下します。 深夜と早朝を除けば高負荷状態であり、特に夜間の性能低下が目立ちます。 エラーも若干発生しており、ギリギリの状態まで詰め込んでいるような感じはあります。 これはライトプランの結果なので、やや性能差のある上位プランでは改善される可能性はあります。

エックスサーバーは料金的に上位サービスであり、高性能なサービスの特徴を確認できます。 他社とは比較にならない高性能なハードウェアを採用しており、測定結果にも反映されています。 同程度の料金のレンタルサーバーは数多くありますが、エックスサーバーほどしっかりと設備投資を実施しているサービスはあまりありません。 Webサイトの表示速度も優れており、月1,000円程度の予算があればおすすめです。

さくらインターネットの処理性能はそれほど高くありませんが、全体的に安定しており過不足がない印象です。 非常にスタンダードなサービスであり、データベースやドメインが無制限対応などの特徴はありませんが、何をするにも不満の出にくいサービスです。 古くからあるサービスであり、ユーザーが多いことも特徴です。 すでの多くの情報が公開されており、トラブル時にも対処しやすいでしょう。

各サービスの公式サイト
  さくらインターネット / ロリポップ! / エックスサーバー

他社との比較

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公式サイト Webサーバー PHP&DB
環境など 平均時間
(ミリ秒)
標準偏差
(ミリ秒)
除外 平均時間
(ミリ秒)
標準偏差
(ミリ秒)
除外
1. エックスドメイン
WordPress PHP7/FastCGI
1874 156 24 725 109 18
2. スターサーバー
PHP7
2027 1074 12 670 119 123
3. ミニバード
PHP7/FastCGI
2161 339 55 0 0 0
4. ドメインキング
PHP5/FastCGI
3389 262 11 0 0 0
5. FUTOKA
SSD, PHP7/CGI
3429 276 86 2831 119 5
6. さくらインターネット
PHP7/CGI
4271 351 11 0 0 0
7. IQサーバー
PHP5/Module
5405 242 12 0 0 0
最新のデータを優先的に表示するため、記事の内容と異なることがあります。その場合は、最新の記事を参考にしてください。

測定結果について
レンタルサーバーは1つのサービス(プラン)に対して多くのサーバーが運用されており、全てを評価することは不可能です。さらに共用サーバーの場合、処理性能は他サイトの負荷に大きく左右されるため、間違いなく当たり外れが存在します。hostingstockで公開している結果はそれらのうちの一つに過ぎませんが、良い結果でも悪い結果でもそのまま掲載します。悪い結果であっても事業者側が「許容範囲内の品質」として提供したサービスである以上、特別な理由がない限り別サーバーでの再測定は行いません。

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