レンタルサーバーを選ぶときに、ファイル転送性能を気にする人はほとんどいません。 特にWordPress等のCMSでWebサイトを運営するなら、FTP等の利用頻度は低く、たまに利用するだけなら気にする必要もありません。
しかし、独自Webサイトの開発など、頻繁にファイルを更新する用途であれば、ファイル転送性能も重要な検討項目です。レンタルサーバーを選ぶときの絶対的な条件ではありませんが、あらかじめ確認しておけば後悔することもないでしょう。
アップロードとダウンロードに要する時間を測定します。
レンタルサーバーがこれ以上の同時接続を許可していて、FTPクライアントも並列転送に対応していれば、この結果より早く転送できることになります。より詳しい内容は下記を参考にしてください。
測定期間は 7日間 とし、6分ごとの測定で約1,600回となります。
一度きりの測定では全く意味がないため、一定期間の継続した測定を行っています。 継続測定により、ネットワークやサーバーの負荷が変動する日中、夜間、深夜の差を確認することもできます。 いつでも安定していれば、ネットワーク性能が優秀であることを推測できます。
さくらインターネットのデータセンターは、大阪、東京、北海道(石狩)にあります。プランや時期により割り当てられるデータセンターは異なります。これまでは大阪の割り当てが多い印象でしたが、今回は東京となっています。
経路図は測定元からデータセンターまでのネットワークを示しており、経由するIX(インターネットエクスチェンジ)等を含みます。
アップロード | ダウンロード | |
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有効測定数 | 1,626 | 1,661 |
棄却検定除外 | 51 | 17 |
棄却検定閾値 (ミリ秒) | 2102 | 2391 |
エラー | 0 | 0 |
中央値 (ミリ秒) | 1990 | 2050 |
平均値 (ミリ秒) | 1992 | 2065 |
標準偏差 (ミリ秒) | 23 | 69 |
他のレンタルサーバーと比較して転送速度は速くありませんが、非常に安定しています。 一定の速度が維持され、いつでも同じ感覚で作業できます。 ばらつきの多いサービスと比較すれば、ストレスの溜まりにくい特性です。
未加工データと比較すると分かりますが、棄却検定を適用した結果との差がありません。 それだけ一時的にも大きな遅延が発生しないことが分かります。
上位サービスと比較すると倍以上の差があるため、それらと併用すると遅さを体感してしまいます。 上位サービスの利用経験がなく、単独で利用するなら気になることはないでしょう。
アップロード | ダウンロード | |
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中央値 (ミリ秒) | 1991 | 2051 |
平均値 (ミリ秒) | 2001 | 2072 |
標準偏差 (ミリ秒) | 67 | 103 |