低料金の割には安定しているサーバーの処理性能!ドメインキングのベンチマーク

測定方法を変更 してから初めての測定となります。 以前は汎用性のない測定方法でしたが、今回から採用する方法は非常にシンプルです。 誰でも直感的にレンタルサーバーの性能を把握することができるでしょう。

まだ新しい方法による測定結果が揃っていないため、他社との比較はほとんどできません。 必要であれば過去の測定結果を参考にしてください。

それではドメインキングが提供するサーバーの処理性能を評価してみましょう。

ドメインキングの全てが分かる
ドメインキングのレビュー

測定方法

WordPressのindex.phpの読み込みに要する時間を測定します。

  • Webサイトの表示速度を測定するために配備したWordPressをそのまま利用します。
    • 表示速度測定からネットワーク環境を省いたものとほぼ等価です。
  • 読み込み回数を10回として、合計時間を集計します。

より詳細な内容は下記を参考にしてください。

測定期間

一度きりの測定では全く意味がないため、一定期間の継続した測定を行っています。例えば、訪問者の少ない深夜または早朝に測定すれば、最も良い結果を得ることが可能です。意図的な悪い結果が必要なら、負荷ピーク時に測定すればよいだけです。継続した測定であれば誤った結果を導き出すことを防げます。

測定期間は 7日間 とし、6分ごとに測定するため約1,600回となります。

一定期間測定することで、負荷が変動する日中、夜間、深夜の差を確認することもできます。例えば、訪問者が多くなり負荷が高くなる夜間と、負荷の下がる深夜との差が小さければ、負荷に強い安定したサービスであることを推測できます。

測定結果

From 3,000 to 5,000Use up and down arrows to move selectionTo 5,000Use up and down arrows to move upper selectionFrom 3,000Use up and down arrows to move lower selectionUse TAB select grip buttons or up and down arrows to change selectionFrom Jan 01 to Jan 08Use left and right arrows to move selectionFrom Jan 01Use left and right arrows to move left selectionTo Jan 08Use left and right arrows to move right selectionUse TAB to select grip buttons or left and right arrows to change selectionGrubbs' testRaw100%Chart created using amCharts library
  Grubbs' test(棄却検定) Raw(未加工データ)
有効測定数 1,666 1,677
棄却検定除外 (%) 0.66 (11) -
棄却検定閾値 (ミリ秒) 4605 -
エラー (%) 0.06 (1) 0.06 (1)
中央値 (ミリ秒) 3375 3375
平均値 (ミリ秒) 3389 3409
標準偏差 (ミリ秒) 262 439
測定結果について
Grubbs' testの結果は、何かしらの原因による一時的な異常値(外れ値)を棄却検定により省いたものです。
標準偏差(ばらつき)は、処理時間の「約68%が平均値 ± x1」に、「約95%が平均値 ± x2」に収まることを示します。値が小さいほど安定することになります。
エラー内容
502 Bad Gateway [1]

ドメインキングの評価

PHP7に非対応なので、PHP5.6(FastCGI)での測定となります。

意図したわけではありませんが、平均値は以前の測定方法と同じような結果となりました。 以前は3日間だけの測定でしたが、今回はより長い期間の測定となり、負荷状態を確認しやすくなりました。

処理性能が高いかどうかは、相対的な比較が必要となるため単独の結果を見ても分かりません。 ここで分かるのは、一日を通して処理速度が安定していると言うことだけです。 完全にフラットな傾向ではありませんが、ばらつきは大きくなく処理性能に余裕があることが分かります。

ロリポップ!、エックスサーバーとの比較

From 0 to 15,000Use up and down arrows to move selectionTo 15,000Use up and down arrows to move upper selectionFrom 0Use up and down arrows to move lower selectionUse TAB select grip buttons or up and down arrows to change selectionFrom Jan 01 to Jan 08Use left and right arrows to move selectionFrom Jan 01Use left and right arrows to move left selectionTo Jan 08Use left and right arrows to move right selectionUse TAB to select grip buttons or left and right arrows to change selectionドメインキングロリポップエックスサーバー100%Chart created using amCharts library
  ドメインキング
PHP5.6/FastCGI
ロリポップ!
PH5.6/CGI
エックスサーバー
PHP7.0/FastCGI
有効測定数 1,666 1,630 1,671
棄却検定除外 (%) 0.66 (11) 2.39 (40) 0.54 (9)
棄却検定閾値 (ミリ秒) 4605 15321 2230
エラー (%) 0.06 (1) 0.30 (5) 0 (0)
中央値 (ミリ秒) 3375 6911 1821
平均値 (ミリ秒) 3389 7369 1809
標準偏差 (ミリ秒) 262 1659 104
変動係数 (%) 7.7 22.5 5.7
測定結果にについて
変動係数は「平均値に対する変動の割合」を示します。平均値が近い場合、値が小さいほど安定します。

人気の高いロリポップ!そしてエックスサーバーと比較してみましょう。

以前の測定方法によるベンチマークの結果でも同様の結果となっており、やはりロリポップ!の処理性能はそれほど高くないようです。 ユーザーが多いためか、訪問者が増える夜間に処理速度がかなり低下します。 これは、あくまでもライトプランの結果ですが、性能差のあるスタンダードプランでも同様の傾向にあります。 エラーも発生しておりかなりの高負荷状態であることがわかります。

エックスサーバーは料金的に上位サービスとなるため、直接的に比較する対象ではありませんが、高性能なサービスの特性を確認するには適したサービスです。 他と比較して処理速度が速いだけでなく、安定性も抜群です。

ドメインキングは性能的にコストパフォーマンスの高いサービスです。 推測ですがロリポップ!ほど利用者が多くなく、ユーザーの収容数に余裕があることが理由の一つでしょう。 人気の高いサービスが必ずしも良いサービスとは限りません。

コントロールパネルの操作性がやや煩雑ですが、学習コストを厭わないならレンタルサーバー初心者にもおすすめです。ただし、全プランでデータベース数が少ないため、多くのサイトを運営する用途には不向きです。

各サービスの公式サイト
  ドメインキング / ロリポップ! / エックスサーバー

他社との比較

公式サイト 環境 平均値 ミリ秒中央値 ミリ秒標準偏差 ミリ秒エラー %

WordPress PHP7/FastCGI

187418231560

PHP7

2027175510740

PHP7/FastCGI

216120693390

PHP5/FastCGI

338933752621

SSD, PHP7/CGI

342933982760

PHP7/CGI

427141563510

PHP5/Module

540554092420

測定結果について
レンタルサーバーは1つのサービス(プラン)に対して多くのサーバーが運用されており、全てを評価することは不可能です。さらに共用サーバーの場合、処理性能は他サイトの負荷に大きく左右されるため、間違いなく当たり外れが存在します。hostingstockで公開している結果はそれらのうちの一つに過ぎませんが、良い結果でも悪い結果でもそのまま掲載します。悪い結果であっても事業者側が「許容範囲内の品質」として提供したサービスである以上、特別な理由がない限り別サーバーでの再測定は行いません。

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