低料金の割には安定しているサーバーの処理性能!ドメインキングのベンチマーク
測定方法を変更 してから初めての測定となります。
以前は汎用性のない測定方法でしたが、今回から採用する方法は非常にシンプルです。
誰でも直感的にレンタルサーバーの性能を把握することができるでしょう。
まだ新しい方法による測定結果が揃っていないため、他社との比較はほとんどできません。
必要であれば過去の測定結果を参考にしてください。
それではドメインキングが提供するサーバーの処理性能を評価してみましょう。
- ドメインキングの全てが分かる
- ドメインキングのレビュー
測定方法
WordPressのindex.phpの読み込みに要する時間を測定します。
- Webサイトの表示速度を測定するために配備したWordPressをそのまま利用します。
- 表示速度測定からネットワーク環境を省いたものとほぼ等価です。
- 読み込み回数を10回として、合計時間を集計します。
より詳細な内容は下記を参考にしてください。
測定期間
一度きりの測定では全く意味がないため、一定期間の継続した測定を行っています。例えば、訪問者の少ない深夜または早朝に測定すれば、最も良い結果を得ることが可能です。意図的な悪い結果が必要なら、負荷ピーク時に測定すればよいだけです。継続した測定であれば誤った結果を導き出すことを防げます。
測定期間は 7日間 とし、6分ごとに測定するため約1,600回となります。
一定期間測定することで、負荷が変動する日中、夜間、深夜の差を確認することもできます。例えば、訪問者が多くなり負荷が高くなる夜間と、負荷の下がる深夜との差が小さければ、負荷に強い安定したサービスであることを推測できます。
測定結果
|
Grubbs' test(棄却検定) |
Raw(未加工データ) |
有効測定数 |
1,666 |
1,677 |
棄却検定除外 (%) |
0.66 (11) |
- |
棄却検定閾値 (ミリ秒) |
4605 |
- |
エラー (%) |
0.06 (1) |
0.06 (1) |
中央値 (ミリ秒) |
3375 |
3375 |
平均値 (ミリ秒) |
3389 |
3409 |
標準偏差 (ミリ秒) |
262 |
439 |
- 測定結果について
- Grubbs' testの結果は、何かしらの原因による一時的な異常値(外れ値)を棄却検定により省いたものです。
- 標準偏差(ばらつき)は、処理時間の「約68%が平均値 ± x1」に、「約95%が平均値 ± x2」に収まることを示します。値が小さいほど安定することになります。
エラー内容 |
502 Bad Gateway [1] |
ドメインキングの評価
PHP7に非対応なので、PHP5.6(FastCGI)での測定となります。
意図したわけではありませんが、平均値は以前の測定方法と同じような結果となりました。
以前は3日間だけの測定でしたが、今回はより長い期間の測定となり、負荷状態を確認しやすくなりました。
処理性能が高いかどうかは、相対的な比較が必要となるため単独の結果を見ても分かりません。
ここで分かるのは、一日を通して処理速度が安定していると言うことだけです。
完全にフラットな傾向ではありませんが、ばらつきは大きくなく処理性能に余裕があることが分かります。
ロリポップ!、エックスサーバーとの比較
|
ドメインキング PHP5.6/FastCGI |
ロリポップ! PH5.6/CGI |
エックスサーバー PHP7.0/FastCGI |
有効測定数 |
1,666 |
1,630 |
1,671 |
棄却検定除外 (%) |
0.66 (11) |
2.39 (40) |
0.54 (9) |
棄却検定閾値 (ミリ秒) |
4605 |
15321 |
2230 |
エラー (%) |
0.06 (1) |
0.30 (5) |
0 (0) |
中央値 (ミリ秒) |
3375 |
6911 |
1821 |
平均値 (ミリ秒) |
3389 |
7369 |
1809 |
標準偏差 (ミリ秒) |
262 |
1659 |
104 |
変動係数 (%) |
7.7 |
22.5 |
5.7 |
- 測定結果にについて
- 変動係数は「平均値に対する変動の割合」を示します。平均値が近い場合、値が小さいほど安定します。
人気の高いロリポップ!そしてエックスサーバーと比較してみましょう。
以前の測定方法によるベンチマークの結果でも同様の結果となっており、やはりロリポップ!の処理性能はそれほど高くないようです。
ユーザーが多いためか、訪問者が増える夜間に処理速度がかなり低下します。
これは、あくまでもライトプランの結果ですが、性能差のあるスタンダードプランでも同様の傾向にあります。
エラーも発生しておりかなりの高負荷状態であることがわかります。
エックスサーバーは料金的に上位サービスとなるため、直接的に比較する対象ではありませんが、高性能なサービスの特性を確認するには適したサービスです。
他と比較して処理速度が速いだけでなく、安定性も抜群です。
ドメインキングは性能的にコストパフォーマンスの高いサービスです。
推測ですがロリポップ!ほど利用者が多くなく、ユーザーの収容数に余裕があることが理由の一つでしょう。
人気の高いサービスが必ずしも良いサービスとは限りません。
コントロールパネルの操作性がやや煩雑ですが、学習コストを厭わないならレンタルサーバー初心者にもおすすめです。ただし、全プランでデータベース数が少ないため、多くのサイトを運営する用途には不向きです。
- 各サービスの公式サイト
- ドメインキング / ロリポップ!
/ エックスサーバー

他社との比較
公式サイト | 環境 | 平均値 ミリ秒 | 中央値 ミリ秒 | 標準偏差 ミリ秒 | エラー % |
| WordPress PHP7/FastCGI | 1874 | 1823 | 156 | 0 |
| PHP7 | 2027 | 1755 | 1074 | 0 |
| PHP7/FastCGI | 2161 | 2069 | 339 | 0 |
| PHP5/FastCGI | 3389 | 3375 | 262 | 1 |
| SSD, PHP7/CGI | 3429 | 3398 | 276 | 0 |
| PHP7/CGI | 4271 | 4156 | 351 | 0 |
| PHP5/Module | 5405 | 5409 | 242 | 0 |
- 測定結果について
- レンタルサーバーは1つのサービス(プラン)に対して多くのサーバーが運用されており、全てを評価することは不可能です。さらに共用サーバーの場合、処理性能は他サイトの負荷に大きく左右されるため、間違いなく当たり外れが存在します。hostingstockで公開している結果はそれらのうちの一つに過ぎませんが、良い結果でも悪い結果でもそのまま掲載します。悪い結果であっても事業者側が「許容範囲内の品質」として提供したサービスである以上、特別な理由がない限り別サーバーでの再測定は行いません。