測定方法を変更 してから初めての測定となります。 以前は汎用性のない測定方法でしたが、今回から採用する方法は非常にシンプルです。 誰でも直感的にレンタルサーバーの性能を把握することができるでしょう。
まだ新しい方法による測定結果が揃っていないため、他社との比較はほとんどできません。 必要であれば過去の測定結果を参考にしてください。
それではドメインキングが提供するサーバーの処理性能を評価してみましょう。
WordPressのindex.phpの読み込みに要する時間を測定します。
より詳細な内容は下記を参考にしてください。
一度きりの測定では全く意味がないため、一定期間の継続した測定を行っています。例えば、訪問者の少ない深夜または早朝に測定すれば、最も良い結果を得ることが可能です。意図的な悪い結果が必要なら、負荷ピーク時に測定すればよいだけです。継続した測定であれば誤った結果を導き出すことを防げます。
測定期間は 7日間 とし、6分ごとに測定するため約1,600回となります。
一定期間測定することで、負荷が変動する日中、夜間、深夜の差を確認することもできます。例えば、訪問者が多くなり負荷が高くなる夜間と、負荷の下がる深夜との差が小さければ、負荷に強い安定したサービスであることを推測できます。
Grubbs' test(棄却検定) | Raw(未加工データ) | |
---|---|---|
有効測定数 | 1,666 | 1,677 |
棄却検定除外 (%) | 0.66 (11) | - |
棄却検定閾値 (ミリ秒) | 4605 | - |
エラー (%) | 0.06 (1) | 0.06 (1) |
中央値 (ミリ秒) | 3375 | 3375 |
平均値 (ミリ秒) | 3389 | 3409 |
標準偏差 (ミリ秒) | 262 | 439 |
エラー内容 |
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502 Bad Gateway [1] |
PHP7に非対応なので、PHP5.6(FastCGI)での測定となります。
意図したわけではありませんが、平均値は以前の測定方法と同じような結果となりました。 以前は3日間だけの測定でしたが、今回はより長い期間の測定となり、負荷状態を確認しやすくなりました。
処理性能が高いかどうかは、相対的な比較が必要となるため単独の結果を見ても分かりません。 ここで分かるのは、一日を通して処理速度が安定していると言うことだけです。 完全にフラットな傾向ではありませんが、ばらつきは大きくなく処理性能に余裕があることが分かります。
ドメインキング PHP5.6/FastCGI |
ロリポップ! PH5.6/CGI |
エックスサーバー PHP7.0/FastCGI |
|
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有効測定数 | 1,666 | 1,630 | 1,671 |
棄却検定除外 (%) | 0.66 (11) | 2.39 (40) | 0.54 (9) |
棄却検定閾値 (ミリ秒) | 4605 | 15321 | 2230 |
エラー (%) | 0.06 (1) | 0.30 (5) | 0 (0) |
中央値 (ミリ秒) | 3375 | 6911 | 1821 |
平均値 (ミリ秒) | 3389 | 7369 | 1809 |
標準偏差 (ミリ秒) | 262 | 1659 | 104 |
変動係数 (%) | 7.7 | 22.5 | 5.7 |
人気の高いロリポップ!そしてエックスサーバーと比較してみましょう。
以前の測定方法によるベンチマークの結果でも同様の結果となっており、やはりロリポップ!の処理性能はそれほど高くないようです。 ユーザーが多いためか、訪問者が増える夜間に処理速度がかなり低下します。 これは、あくまでもライトプランの結果ですが、性能差のあるスタンダードプランでも同様の傾向にあります。 エラーも発生しておりかなりの高負荷状態であることがわかります。
エックスサーバーは料金的に上位サービスとなるため、直接的に比較する対象ではありませんが、高性能なサービスの特性を確認するには適したサービスです。 他と比較して処理速度が速いだけでなく、安定性も抜群です。
ドメインキングは性能的にコストパフォーマンスの高いサービスです。 推測ですがロリポップ!ほど利用者が多くなく、ユーザーの収容数に余裕があることが理由の一つでしょう。 人気の高いサービスが必ずしも良いサービスとは限りません。
コントロールパネルの操作性がやや煩雑ですが、学習コストを厭わないならレンタルサーバー初心者にもおすすめです。ただし、全プランでデータベース数が少ないため、多くのサイトを運営する用途には不向きです。