100円なのに多機能でサポート充実!ドメインキングのレビュー

ドメインキング(DOMAINKING)は、GMOクラウドが運営する低料金が特徴のレンタルサーバーです。2010年6月11日に開始された比較的新しいサービスです。以前は@YMC(アット・ワイエムシー)により運営されていました。

他社サービスの場合、廉価プランはデータベース非対応などの制限があります。ドメインキングでは設定数の差はあっても、機能の制限はありません。そのため、最廉価プラン (Pプラン 100円/月) でも、WordPress等のCSMによるウェブサイトの運用が可能です。また、転送量無制限やバックアップ対応など、コストパフォーマンスに優れます。

欠点はコントロールパネルにPleskを採用していることです。Pleskは汎用的なサーバー管理用アプリケーションであり、他社でも採用されています。非常に多機能ですが、多機能さが操作性の悪さに繋がっています。残念ながらレンタルサーバー初心者が、すぐに使いこなせるものではありません。

もちろんデメリットばかりではありません。他社では有料オプションとなるような機能(例えば、スケジューラ付きバックアップ機能)がPleskに含まれるため標準装備となります。学習コストは高めですが、マニュアルを読むことが苦にならない方なら問題ありません。

各プランの比較

プラン P S M
初期費用 934円
月額料金(6-12ヶ月契約) 100円 300円 800円
月額料金(1-3ヶ月契約) 100円 500円 1,200円
ディスク容量 20GB 100GB 200GB
マルチドメイン 10 無制限 無制限
サブドメイン 10 無制限 無制限
メールアドレス 10 無制限 無制限
メーリングリスト 1 3 5
データベース 1 5 10

各プランで異なる仕様(機能)のみ挙げています。他は共通なので、詳細は各機能の説明をご覧ください。

Pプランを除き長期契約(6ヶ月異常)ほど月額料金が安くなります。初期費用は全プラン共通です。

お試し期間がないためレスポンス性能や使い勝手は、実際に契約しないと分かりません。最低利用期間は1ヶ月なので、Pプランなら最低1,034円(初期費用込み)で使い勝手を確認できます。定期的に実施されるキャンペーンを利用するのも賢い方法です。

最低利用期間
ありません。1ヶ月のみの契約が可能です。
お試し期間
ありません。

データセンター

公式サイトを確認すると、ドメインキングのデータセンターは「国内」とだけありそれ以上の詳細は不明です。サーバーに対して経路探索を実行すると、AS18068(ACROSS)が終端となっています。

ACROSSで検索してみると、どうやら静岡にあるインターネットプロバイダのようです。さらにデータセンターに関連するキーワードと併せて調査すると、TOKAIコミュニケーションズが運営する BroadCenter というデータセンターが親会社のようです。

あくまでも推測ですが、ドメインキングのデータセンターは静岡にあるBroadCenterかもしれませんね。

コントロールパネル

コントロールパネルには「Parallels Plesk12」が採用されています。

Pleskは汎用的なサーバー管理用アプリケーションです。契約管理、課金管理、サーバー管理など、レンタルサーバー業務全体を支援します。Pleskは多機能すぎて、あまり必要のない機能も多くあります。その多くが開放(機能するかは別ですが)されているので、目的の機能にたどり着くのに最初は苦労するでしょう。反面、他社では有料オプションとなるような機能も標準装備となるメリットはあります。

目的の機能を探すのは慣れが必要ですが、レスポンスが良いためストレスを感じることはありません。

転送量制限

ドメインキングの転送量は 無制限 となっています。プランによる差もありません。

転送量の制限はありますか?

明確な制限値は設けておりませんが、サーバー機器、ネットワーク機器に過大な負荷を与えた場合は、 一時利用を制限させていただくことがございます。予めご了承ください。

さらにサポートに問い合わせてみると、以下の回答が得られました。転送量については気にする必要はなさそうです。

  • FAQに記載されているように転送量に制限はない。
  • 他のユーザーに影響を与える、多くのアクセスが集中した場合は制限対象となる。

SSLの仕様

非公式となりますが他社で取得した証明書を設定することができます。例えば、無料のSSLサーバー証明書である「Let's Encrypt」を導入することもでき、更新作業は必要となりますが無料でSSL対応サイトを運営することができます。設定方法は こちらの記事 を参考にしてください。

Pleskが標準でSNI SSL(TLS拡張)に対応しており、ドメインごとに証明書を設定できます。そのため、固定IPアドレスは不要となります。

有料オプションの独自SSLも用意されています。

サービス名称 アルファSSL グローバルサイン
クイック認証SSL
グローバルサイン
企業認証SSL
初期設定費用 0円 5,000円 15,000円
年間利用料金 10,000円 28,000円 54,000円
サイトシール ×
企業実在証明 × ×
携帯対応 ×

頻繁に割引キャンペーンを実施しているので、必要であれば契約後にキャンペーンを待ってもよいでしょう。

共用SSL(共有SSL)
対応しています。URLは「https://dkshared○○.ssl-sys.jp/ドメイン名/」となります。○○は契約者により異なります。
SSLサーバー証明書にグローバルサインのアルファSSL(ドメイン認証タイプ)が採用されています。

ドメイン

プラン P S M
マルチドメイン 10 無制限 無制限
サブドメイン 10 無制限 無制限

Pプランを除けば、無制限対応です。Pプランのサブドメインはマルチドメインに含まれないため、計20個となります。

ドメインキングには初期ドメインがないため、契約時に独自ドメインが必要です。ドメインキングで一緒に契約するか、他のレジストラ(やリセラー)で予め取得しておく必要があります。

初期ドメイン
サービスドメインとも呼ばれます。例えば、エックスサーバーでは「サーバーID.xsrv.jp」というドメインが無料で発行されます。ウェブサイトの公開にも利用できます。

ドメインキングはその名の通り、ドメインも取り扱っています。ムームードメインなどの格安レジストラには負けますが、かなり安い料金設定となっています。もちろんWhois情報公開代行に無料で対応します。

他社で管理するドメインを設定できるので、少しでも運用コストを抑えたいなら、他社で取得・管理するとよいでしょう。

日本語ドメイン
対応しています。ただし、ドメインキングでは日本語ドメインを取得・管理できないため、必要であれば他のレジストラで契約する必要があります。
DNSレコードの編集
A、NS、MX、CNAME、TXT、SRV、AAAA、SOAの編集に対応します。

データベース

プラン P S M
MySQL 1 5 10
SQLite

他のレンタルサーバーと比較して弱い部分がデータベース数です。Pプランは料金が格安なので1個でも十分かと思いますが、それ以外のプランは不足感があります。データベースを多用する用途なら選択肢から外れるでしょう。

データベース名は、契約時のメールアドレスから自動生成された文字列が接頭辞(prefix)として付与され、「prefix 任意の文字列」となります。ユーザー名も同様に「prefix 任意の文字列」となります。

データベース数は有限ですが、MySQLユーザー数に制限はありません。データベースごとにユーザーを作成することも、一つのユーザーを全てのデーベースに割り当てることも可能です。

データベース  
MySQL 5.1.73。ENGINES: MRG_MYISAM / CSV / MyISAM(標準) / InnoDB / MEMORY。phpMyAdmin 4.5.1。
SQLite 3.7.9。PHPのSQLite3関数、PDO関数が動作します。
外部接続
非対応です。ポートフォワーディング(トンネリング)もSSH非対応なので不可です。

FTP、その他のファイル転送機能

プラン P S M
アカウント数 無制限 無制限 無制限
FTP/FTPS

全プランでアカウント数は無制限対応です。通常のFTPだけでなくセキュアなFTPS(FTP over SSL)にも対応します。

FTPアカウント名は接頭辞のない「任意の文字列」となります。アクセス可能なディレクトリ(ホームディレクトリ)を設定できるため、第三者へのアカウント発行にも便利な仕様です。

FTPアカウントは2種類あります、FTPのみ利用可能な純粋なFTPアカウント、もう一つはWebユーザーアカウントです。Webユーザーについては後述します。

その他
SCPとSFTPには非対応です。クオータ設定はありません。
アクセス制限
.ftpaccessが機能します。

ファイルマネージャ

ファイルマネージャ(ファイルブラウザ)がPleskに組み込まれています。非常に多機能であり、FTPクライアントがなくてもほとんどの操作が可能です。

機能
テキスト編集(約1,000種類の文字コード対応、高機能なHTMLエディタ内蔵)、プレビュー、ダウンロード、アップロード、名前変更、パーミッション変更、コピー、移動、削除、新規作成(ファイル、ディレクトリ)、ファイルの展開・圧縮、タイムスタンプ変更

ディレクトリ構成

ドメインキングのディレクトリ構成は「良く言えば柔軟」「悪く言えば複雑」であり、幾つかのパターンがあります。

説明が長くなるため、詳しくはこちらの記事を参考にしてください。

ドキュメントルート(公開ディレクトリ)を自由に変更できるため、基本的には上図のような構成がおすすめとなります。

少し面倒な点は、親ドメイン(example.comやexample.net)が完全に別領域となることです。相互アクセス不可であり、example.comにあるファイルをexample.net内のスクリプトから参照することはできません。さらにFTPアカウントが別となり、一つのアカウントで全ドメインのデータを横断的に操作することはできません。

非公開領域である各ホームディレクトリ(/virtual/www/vhosts/ドメイン名/)にも編集権があるため、公開したくないファイルを保存することができます。

注意
各ドメインのドキュメントルートを変更できますが、自動インストール機能でアプリケーションを追加している場合、削除するまで変更不可となります。

メール

プラン P S M
メールアドレス 10 無制限 無制限
メーリングリスト 1 3 5

Pプランを除けば無制限にアカウントを発行できます。

プロトコル  
POP SSL/TLS、STARTTLS
SMTP SMTP-AUTH、サブミッションポート、POP before SMTP、SSL/TLS、STARTTLS
IMAP SSL/TLS、STARTTLS
APOP

標準的なプロトコルに対応しているので、どの様なメール環境でも困ることはないでしょう。IMAP対応なので、複数端末でのメール管理が容易です。

標準的な機能に対応しています。

機能  
迷惑メールフィルタ Spam Assasin が採用されています。自動削除や件名にSPAMを追加できます。フィルタ感度の設定、ホワイトリスト・ブラックリスト機能もあります。
メールウイルス対策 Dr.Web が採用されています。メールサーバーでウィルスの検出・駆除を行います。送信・受信の双方向に対応します。
転送 他のメールアドレス宛に転送できます。複数の転送先を指定できます。
自動応答 事前に用意した定型文を自動的に返信することができます。同一送信者に対する同日内の返信数を設定できます。
メールエイリアス バーチャルメールアドレスを作成できます。メールボックスを持たないアドレスであり、受信メールは設定を行った主アドレスに届きます。
キャッチオール 存在しないアドレス宛のメールの処理方法を選択できます。選択肢は「メッセージ付きで送信元に通知(バウンスメール)」「拒否」「指定アドレスに転送」。
非対応 振り分け(フィルタ)。

Webメーラー

Webメーラーとしてスマートフォンにも対応する horde (5.x) が採用されています。予定表やメモ機能も付いており、多機能かつ使い勝手に優れるメーラーです。初期設定のタイムゾーンが協定世界時(UTC)となっているので、「Asia/Tokyo」に変更する必要があります。

他にもシンプルな Roundcube (1.x) に対応します。こちらは(現在のところ)スマートフォン等のモバイルデバイスに非対応となり、どの端末でアクセスしてもPC用のデザインが表示されます。

どちらもオープンソースのアプリケーションであり、多くのレンタルサーバーで採用されています。

メーリングリスト

プラン P S M
メーリングリスト 1 3 5
メンバー数/ML 無制限 無制限 無制限

メーリングリスト管理アプリケーションは、多くのレンタルサーバーで採用されている Mailman です。非常に有名なアプリケーションなので紹介は省きます。

メモ
メーリングリスト管理用(上記管理画面)に自動的にサブドメイン(lists.対象ドメイン)が割り当てられます。

PHPの仕様、他の言語について

複数のバージョンに対応しており、ドメインごとに変更できます。サブドメインも個別に設定できます。

処理の軽いモジュールモードにも対応しますが、PHP5.3.x(サポート終了)のみとなっています。特に理由がなければFastCGIの5.6.xを使用することになるでしょう。

Loaded extensions  
PHP5.6/5.5 CGI/FastCGI Core / date / ereg / libxml / openssl / pcre / zlib / bz2 / calendar / ctype / hash / filter / ftp / gettext / gmp / SPL / iconv / pcntl / readline / Reflection / session / standard / SimpleXML / sockets / mbstring / tokenizer / xml / cgi-fcgi / mysqlnd / bcmath / curl / dba / dom / enchant / fileinfo / gd / imagick / imap / intl / json / ldap / exif / mcrypt / mysql / mysqli / odbc / PDO / pdo_mysql / PDO_ODBC / pdo_pgsql / pdo_sqlite / pgsql / Phar / posix / pspell / redis / soap / sqlite3 / sysvmsg / sysvsem / sysvshm / tidy / xmlreader / xmlrpc / xmlwriter / xsl / zip / ionCube Loader / Zend OPcache
PHP5.3 module Core / date / ereg / libxml / openssl / pcre / zlib / bz2 / calendar / ctype / hash / filter / ftp / gettext / gmp / SPL / iconv / Reflection / session / standard / shmop / SimpleXML / sockets / exif / tokenizer / xml / apache2handler / bcmath / curl / dba / dom / fileinfo / gd / imap / json / ldap / mbstring / mcrypt / mysql / mysqli / odbc / PDO / pdo _mysql / PDO_ ODBC / pdo_pgsql / pdo_sqlite / pgsql / Phar / snmp / soap / sqlite3 / wddx / xmlreader / xmlrpc / xmlwriter / xsl / zip / ionCube Loader

PHPの設定はコントロールパネルで変更可能です。バージョンごとに設定項目が変化します。

また、モジュールモードで動作させている場合は.htaccess、CGI/FastCGIであれば、php.iniまたは.user.iniで設定することもできます。

設定項目 コントロールパネル
PHP5.6/5.5 CGI/FastCGI memory_limit、max_execution_time、max_input_time、post_max_size、upload_max_filesize、include_path、session.save_path、mail.force_extra_parameters、register_globals、open_basedir、error_reporting、display_errors、log_errors、allow_url_fopen、file_uploads、short_open_tag
PHP5.3 module memory_limit、max_execution_time、max_input_time、post_max_size、upload_max_filesize、safe_mode、safe_mode_include_dir、safe_mode_exec_dir、include_path、session.save_path、mail.force_extra_parameters、register_globals、open_basedir、error_reporting、display_errors、log_errors、allow_url_fopen、file_uploads、short_open_tag、magic_quotes_gpc

PythonやPerlのバージョンは以下の通りです。

言語  
PHP CGI/FastCGI: 5.33 / 5.3.29 / 5.5.38 / 5.6.27。Module: 5.3.3。
Python 2.6.6
Perl 5.10.1
Ruby ×
SSI

Cron

プラン P S M
設定数 無制限 無制限 無制限

ドメインキングはCron(タスクスケジューラ)に対応しています。メールによる実行結果の通知も可能です。

設定数に制限はありませんが、サーバーに負荷のかかる処理はNGです。他のユーザーの迷惑となる高負荷な処理は、他社と同様に制限対象となります。

最短実行間隔は 1分間隔 となり、共用レンタルサーバーとしては非常に自由度の高いCronです。

設定方法はcrontabの書式です。例えば、PHPのスクリプトを30分間隔で実行させるには、以下のような記述となります。

分[*/30]、時間[*]、日[*]、月[*]、曜日[*]

/usr/bin/php /var/www/vhosts/example.com/cron/job.php

  • 設定後の一時停止や再編集も可能です。

ログ

ドメインごとのアクセスログとエラーログを取得できます。

コントロールパネルから取得することも、FTPで取得することもできます。ログファイルは「~/logs」ディレクトリに出力されます。ローテーション機能により必要な期間(またはサイズ)だけ保存できるため、ディスク領域の節約が可能です。

メモ
FTPアクセスのログ (xferlog_regular) も保存されます。

アクセス解析

Webalizer または AWstats を標準装備です。どちらも多くのレンタルサーバーで採用されている、標準的なアクセス解析アプリケーションです。初期設定は無効なので、必要に応じて有効にします。

これらは排他的な機能なので、同時に利用することはできません。

バックアップ機能

他社なら有料オプションとなるような高機能バックアップを標準で備えています。

手動(任意のタイミング)と自動(スケジュール)のバックアップに対応しています。バックアップ可能なデータは、「Plesk(コントロールパネル)の設定」「コンテンツ(全てのファイル)」「データベースのダンプファイル」「メールのデータ」となります。もちろんバックアップデータからのリストアに対応しています。

自動バックアップは設定したスケジュールに従いバックアップが実行されます。「毎日、毎週、毎月」+「時刻」の設定が可能です。

  • バックアップ中にウェブサイトの稼働を停止させることができます。ウェブサイトの訪問者に対しては「HTTPコード 503」が発行され、カスタムエラーページへリダイレクトされます。
  • バックアップ完了時、メールによる通知が可能です。
  • FTP で他のサーバーにもバックアップが可能です。もし、他のレンタルサーバーを利用しているのであれば、そのサーバーにFTPでバックアップデータ(アーカイブ)を転送できます。
  • バックアップデータはコントロールパネルからダウンロード可能です。

セキュリティ

WebサイトやWebアプリケーションへの攻撃を検知・防止するWAF機能として、 ModSecurity (モッドセキュリティ) が標準装備されています。ModSecurityはTrustwaveのSpiderLabsが開発しているオープンソースのWAF (Webアプリケーションファイアウォール) です。攻撃パターンへのルールは毎月更新されるので、幅広い攻撃に随時対応することが可能です。

マルチアカウント機能(非公式)

多くのレンタルサーバーでは、コントロールパネルにアクセス可能なアカウントは契約者が保有する1つのみです。ドメインキングでは、コントロールパネルにアクセス可能なアカウントを自由に追加することが可能です。

アカウント毎に操作可能な機能を設定(カスタマイズ)可能なので、チームでのサイト運営に役立つでしょう。ただし、公式サイトでも紹介されていない機能なので、サポート対象外となるでしょう。

アカウントを発行してもドメインキングの公式サイトにあるログイン画面からはアクセスできません。コントロールパネルのアドレス(https://dkshared○○.ssl-sys.jp = 共有SSL)からログインする必要があります。

例えば、初期設定にあるApplication Userでログインすると、以下のように操作可能な機能はほとんどありません。メール関連機能のみとなります。

許可・不許可の設定
ユーザと役割を管理 / サイトの作成と管理 / ログローテーションの設定 / 匿名 FTP サービスの設定 / スケジュール済みタスクの作成と管理 / スパムフィルタの設定 / アンチウイルスの設定 / データベースの作成と管理 / データのバックアップおよび復元の構成および実行 / 統計の表示 / アプリケーションのインストールと管理 / Presence Builder でサイトをデザイン / ファイルのアップロードと管理 / 追加 FTP アカウントの作成と管理 / DNS 設定を管理 / Java アプリケーションのインストールと管理 / メールアカウントの作成と管理 / メーリングリストの作成と管理 /

少し複雑ですが、ドメインキングには4種類のアカウントがあります。

アカウント  
マルチアカウント 上記のコントロールパネルへのアクセスを目的としたアカウント。メールアドレスは設定できますが、FTPは利用できません。
FTPアカウント FTPのみ利用可能なアカウント。
メールアカウント メールのみ利用可能なアカウント。
Webユーザー FTPアカウントとWeb領域を利用できます。「http://example.com/~user/」のディレクトリに自由にコンテンツを配備できます。

WordPress Toolkit

WordPress本体、プラグイン、テーマ、それぞれの管理(インストール / 更新 / 削除 / アクティブ化)をコントロールパネルから操作できます。手動でインストールしたWordPress(3.4以降)もサーバースキャン機能により管理対象とすることができるため、全てのサイト(WordPress)を一元管理することが可能です。

さらに、セキュリティーが不十分な設定を検知し、ワンクリックでセキュリティ改善の設定を適用することもできます。

ハードウェアとソフトウェア

Pleskの標準構成である「Nginx+Apache」となります。実際にhttpヘッダを確認すると、Server: nginxという項目を確認できます。使い勝手に影響はないためサイト運営者が意識する部分ではありません。

nginxに関して設定可能な項目は以下の2つのみです。

  • スマート統計ファイル処理の有効・無効の切り替え
    • 無効にすると、静的ファイルに対するすべてのリクエストはApacheで処理されます。
  • 静的ファイルの直接処理の有効・無効の切り替え
    • 指定したファイルへのリクエストはnginxで処理され、Apacheには送られません。
OS
CentOS release 6.2
CPU/メモリ
Xeon L5630 2.13GHz x 1CPU/ 6GB
簡単インストール対応
BaserCMS / Concrete5 / Drupal / geeklog / joomla / phpBB / POST-MAIL / PukiWiki / SeeZoo / WordPress / Xoops Cube Legacy / zenphoto

コマンドラインツール

スクリプトからの呼び出しで利用できるツールです。

ツール  
対応 sendmail / gzip gunzip / zip unzip / ImageMagick (convert) / uuencode uudecode / gs / curl / ping / wget / sh (bash) / tracepath / iconv / vi (vim) / base64
非対応 nkf / gcc / lynx / elvis / traceroute / Netpbm (pngtopnm/jpegtopnm)
注意
インストール状況を独自に調査した結果です。動作を保証するものではありません。

その他の機能

機能  
Apache設定 MIME、ハンドラ、アクセス禁止(IPアドレス)、インデックスファイル。
保護ディレクトリ コントロールパネルでBasic認証を簡単に設定できます。
ファイルコピー 別ドメインの領域にデータをコピーできます。また、FTPで他のサーバーに転送可能です。
カスタムエラードキュメント 401、403、404、500などのエラーで表示されるメッセージを自由に変更できます。/error_docs内のファイルを編集します。
非対応 SSH(シェルログイン)

プラン変更

上位プラン、下位プラン、どちらへも変更可能です。プラン変更はお問い合わせフォームから申請します。

  • 更新日の3営業日前までの申請のみ受付可能です。
  • 下位プラン変更は、契約満了日の1ヶ月前を経過後に可能となります。

サポート

低価格のレンタルサーバーですが、サポートは充実しています。オンラインマニュアル、FAQ、トラブルシューティングなどの完備はもちろんですが、初心者向けのわかりやすいマニュアル本郵送のサービスがあります。また、この価格帯で電話サポート対応は素晴らしいと思います。

  • マニュアル本(スタートアップガイド)
    • 契約時に申請すると、無料で冊子が郵送されます。
    • 契約後は有料です。
  • 電話対応
    • サポート窓口の電話番号や受付時間等は契約後に連絡されます。
    • 平日10:00~18:00、山口県(083)までの通話料が必要です。
  • メール対応
    • お問合せフォームを利用
    • 24時間365日対応。営業時間外の問い合わせは、返信が遅れます。

問い合わせてみました

少し不明な点があったので、問い合わせフォームを利用してみましたが、翌日には丁寧な回答がありました。

問い合わせ後に受付メールが送られてくるのも安心ですね。当たり前のようですが、運営会社によっては何もレスポンスがないことがあります。

支払い方法

クレジットカードと銀行振込の2種類です。すぐにサービスを利用したい場合は、クレジットカードをおすすめします。

支払い方法  
クレジットカード VISA / Master / JCB / AmericanExpress
銀行振込 三井住友銀行。振込み手数料が必要です。

解約方法

解約手続きはコントロールパネルで簡単に行えます。解約日 (契約期限日) の 3日前 までに手続きを行う必要があります。この3日前という情報は、一応公式サイトにありますが、非常に分かりにくい場所にあります。解約予定があるなら忘れないようにしておきましょう。

まとめ

以前はレスポンス性能に難があり、安くてもおすすめできなレンタルサーバーでした。しかし、ネットワークやサーバー環境が改善されたためか、今では必要十分な性能となっています。低料金ながらもPlesk採用のため非常に多機能でコストパフォーマンスの高いレンタルサーバーと言えます。

他社の整理されたコントロールパネルに慣れていると、Pleskの使用感は非常に悪いでしょう。慣れるまでは苦労するかもしれませんが、少し慣れてしまえば様々な機能を簡単に利用できるためメリットに思えるはずです。

料金を考えれば初心者におすすめしたいレンタルサーバーですが、他のレンタルサーバーと比較すると学習コストが高めであることは理解しておく必要があります。

hostingstockではドメインの設定からWordPressのインストールまでを分かりやすく解説しているため、困ったら参考にしてください。


更新履歴  
2016年10月21日 レビューを刷新しました。

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