ドメインキングにSSL対応のWordPressをインストールする方法

ドメインキングにWordPressをインストールする方法を説明します。 ドメインキングのコントロールパネル PLESK には Let's Encrypt 導入機能があります。 これを利用することでWebサイトをSSL対応(https)にできます。

ただし、この機能は(現在)公式対応が明記されていないので、ユーザーの自己責任で利用することになります。 当サイトでのテスト中にも、機能したりしなかったりと動作する条件がよくわからないことがありました。

PHPの設定

まずは、WordPressを動かすためのPHPのバージョンを設定します。

  • 対象ドメインの「PHP設定」を選択します。
    • PLESKはドメイン単位でPHPのバージョンを指定できます。
    • 「ホスティング設定」でも設定できます。

  • PHPバージョンを選択します。ここでは最新の 7.2.x とします。
  • PHPの実行タイプを選択します。詳細はレビューにありますが、問題の少ない FPM+Apache とします。
  • 「OK」をクリックします。

SSL証明書 Let's Encryptの設定

専用機能を利用してSSL証明書を設定します。

  • 対象ドメインの「Let's Encrypt」を選択します。

  • メールアドレスを入力します。このアドレス宛に証明書の更新通知が届きます。
  • 利用目的に応じて適用対象を選択します
    • www付きのURLもSSLを有効にする
    • ウェブメール用のURLもSSLを有効にする
    • ワイルドカードはサブドメインも含めてSSLが適用されます。
  • 「インストール」をクリックします。

このような画面が表示されます、枠で囲った情報が必要となるのでメモ(コピー)しておきます。

ここから少し面倒ですが、ドメインの所有者があなたであることを証明(ドメイン認証)するために、DNSレコードを編集します。 普通の手順であればブラウザの別タブ(または別ウィンドウ)に契約等の管理画面が残っているので、そちらへ移動します。

  • 左メニューのドメインを選択します。
  • 対象ドメインのアクションにある「DNSレコードを管理」を選択します。

  • 「新しいレコードの追加」をクリックします。

  • Let's Encrypt機能の確認画面で表示された内容を選択・入力します。この例では下記のようになります。
  • 「OK」をクリックします。
レコードタイプ TXT
テキストデータ ngchm00xXzSALurDoIuLvJwYOjxDt-N-xxxxx-xxxxx
ドメイン名 _acme-challenge.example.xyz

  • DNSレコードが追加されました。
  • PLESKの画面(Let's Encryptの確認画面)に戻り、「続行する」をクリックします。
  • 完了までしばらく時間がかかります。

  • SSL証明書の設定状況を確認します。
  • 対象ドメインの「ホスティング設定」を選択します。

  • セキュリティの証明書欄にLet's Encryptが設定されていればそのまま、されていなければ選択します。

これでSSL(Let's Encrypt)の設定は終了です。 設定が反映されるまでの時間は不定です。

WordPressのインストール

PLESKにはWordPressの管理機能として WordPress Toolkit が用意されており、ワンクリックでWordPressをインストールできるため、とりあえずWordPressを使ってみたい初心者におすすめです。 もちろんデータベースも自動で作成されます。

Toolkitを使えば、WordPress本体のアップデート、プラグイン・テーマのインストール・アップデートなどを、まとめて簡単に管理できます。

インストール方法は以下の2種類が用意されています。

簡易インストール
インストールするディレクトリのみ指定できます。
上図のように、サブディレクトリ等のインストール場所のみ指定します。
データベース名などは全て自動で設定されます。
カスタムインストール
インストールに必要な情報を全て指定できます。
手動インストールとそれほど変わりませんが、Toolkitの管理対象となります。

  • PLESKを開きます。
  • 右メニューにある「WordPress」を選択します。
  • WordPress Toolkit が開きます。

簡易インストール

  • メニュー「インストール」の「インストール(簡易)」を選択します。

  • 下表を参考にインストール場所を指定します。
  • 「インストール」をクリックします。
インストールパス 対応するディレクトリ
https://example.xyz /example.xyz
https://example.xyz/wp /example.xyz/wp

わずかこれだけの作業でWordPressのインストールが完了します。 Toolkitの画面からダッシュボードへのログイン、プラグインとテーマの管理、バックアップなどを操作できます。

メモ
データベースのパスワードは自動設定されます。単純にWordPressを利用するだけならパスワードを知る必要はありません。もし、スクリプトからデータベースにアクセスする必要があれば、Toolkitでパスワードを変更するとよいでしょう。Toolkit経由ならWordPressのパスワードも一緒に更新されます。

カスタムインストール

  • メニュー「インストール」の「インストール(カスタム)」を選択します。

  • 下表を参考に必要な情報を入力します。データベース名以外はインストール後に変更できますが、面倒なのでしっかりと決めてからにしましょう。
  • 「インストール」をクリックします。
管理アクセス 管理者アカウント。ダッシュボードのログインに利用します。
バージョン WordPressのバージョン。最新版を選択しておけば問題ありません。
インストールセット 予めセットされたプラグインを一緒にインストールします。
管理者のメールアドレス ダッシュボードの「管理者メールアドレス」。各種通知に利用されますが、パスワードを忘れた際の手続きに必要なので有効なアドレスを入力します。
ウェブサイト名 ウェブサイトのタイトルとして表示されます。ダッシュボードの「サイトのタイトル」
インターフェース言語 ダッシュボード等の表示言語を設定します。
データベース データベースの作成に必要な情報。プレフィックス(prefix)はテーブル名の先頭につく接頭辞のことです。例えば、一つのデータベースに複数のWordPressを導入する場合に有用です。
自動更新 自動更新の有効無効と、対象バージョン(マイナー、メジャー)を指定できます。
高度な設定 意味がわからなければ、そのまま(初期値)でかまいません。

WordPress Toolkit

WordPress Toolkit はサーバーにインストールされたWordPressをまとめて管理するためのツールです。 複数のWordPressを運用する際、一つ一つのダッシュボードにログインしなくても、各状態を把握できます。 例えば、プラグインが更新されていれば通知があり、Tookikitから更新できます。

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